軍 歌

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軍歌とは、大辞林によると「軍隊の士気を盛んにし,また愛国心をふるいたたせるために作られた歌。 」ということになる。わが国最初の軍歌は、明治維新につくられた東征軍の進軍歌「トンヤレ節」と言われている。その後、その性格上、日清、日露、日中戦争の戦争期に多くつくられた。 為政者側からつくられたもの「官製軍歌」と民間でつくられたものと大きく2種類あるが、親しまれ、多く歌われたのは、お仕着せではなく民間でつくられた軍歌であったようである。 ここでは、主に官製軍歌を紹介する。

○海軍記念日の歌 海軍軍事普及部作歌 海軍軍楽隊作曲
 (制定年は不詳。海軍記念日とは明治38年「5月27日」の日本海海戦における勝利を記念して制定されたため、少なくともそれ以降である。)

一 我皇国の興廃を 此一戦に拠ひつゝ  日本海上強敵を 砕き沈めて万代(よろずよ)に 国の礎定めたる 輝く今日の記念日よ
二 尊き血をもものとせぬ 丈夫(ますらたけお)の忠烈に 祖宗の霊(みたま)鎮めむと 我が大君の大勅(みこと) いただく胸の高鳴りに 響くも高し波の音
三 明け行く海のはて遠く 響き渡る日の御旗 船路賑ふ綾波に 伸びゆく海の大日本 四方に八隅に建国の 高き理想を仰ぎつゝ
四 九千万の民こぞり 歴史の巻に刻まれし 栄光高き思ひ出に 心の緒(ひも)を締むる時 千載つねに大いなる 正義に奮ヘ大和魂(やまとだま)


○陸軍記念日を祝ふ歌 陸軍省新聞班作歌 山田耕作作曲
 (陸軍記念日とは、奉天会戦の勝利(奉天入城の3月10日)を記念して明治39年に制定された。この歌は昭和10年の奉天会戦勝利30年にあたり制作されたもの。)

一 奉天戦の勝鬨の 聞こゆる今日の記念日は 我が陸軍の誉ぞと 国民(くにたみ)挙げて祝うなり 日露の役に誓ひたる 挙国一致を偲びつつ
二 東亜の光満蒙の 躍進の鐘鳴り響き 戦果は実る過ぎし日の 赤き血潮に築きたる 天業の道揺るぎなく 平和の楽土春深し
三 世界の柱我が日本 同胞総て九千万 鉄の結びに義は重く 幾度経ぬる征戦の 輝く跡を身に締めて 大  きな歩みや日の御旗