雑誌婦人倶楽部の広告

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大正9年10月1日、大日本雄辯會から創刊された婦人雑誌。創刊時は「婦人くらぶ」であった。「主婦の友」「婦人公論」「婦人画報」とともに戦前の4大婦人雑誌と呼ばれた。惜しくも昭和63年休刊。 因みに、戦後の四大婦人雑誌と呼ばれるのは、同誌と、『主婦の友』『主婦と生活』『婦人生活』である。

「婦人倶楽部」の広告
婦人倶楽部とは、大正9年、現在の講談社から創刊された婦人雑誌で、当時は「主婦の友」、「婦人公論」、「婦人画報」とともに4代婦人雑誌」と呼ばれた。
南京陥落で湧いていた国内であるが、あまり戦時を意識した記事はない。しかし、「時局化の子供の叱り方と褒め方」という記事はさすが婦人誌である。

内容
「婦人倶楽部 国産毛糸応用 春の毛糸編大全集
〜 時局化の子供の叱り方と褒め方 〜 〜凱旋の鬼将軍 谷中中将に実戦談を聴く 〜」
掲載:昭和13年2月19日 
婦人倶楽部二月号の広告
御婦人を対象としているので、メインは衣服や育児関連記事であるが、小さな記事から、戦時下の押し付けられた質素倹約の時世に対処しようとする庶民の姿が垣間見えてくる。

内容
「戦時下明朗健全な家庭の建設に!!
・金六式新体制貯金法公開 ・新体制隣組明朗常会 ・節米と栄養を兼ねた戦時市民食 ・吹きゝ食べる経済で栄養のある家庭円満鍋料理 ・赤ちゃんの国民服の作り方 ・国民学校と母親心得 貞節物語鉄舟婦人 ・銃後小説小さな靴下の話 〜 」
掲載:昭和16年1月 
婦人倶楽部六月号の広告
世相を反映した記事が並ぶ。中でも、栄養節米食・代用食のレシピが挙げられているが、どんなものか、食してみたいものである。

内容
「特集 新制定国民礼法 新制定国民礼法の、調査委員中の主査委員たる、礼法の権威甫守先生の解説。◎皇室、国家に関する礼法 ◎基本的礼法 ◎服装と服制に関する礼法 ◎慶弔に関する礼法 ◎社交に関する礼法 ▲隣組明朗常会(空地利用の巻)
配給米で足りる栄養節米食・代用食 馬鈴薯お萩…芋うどん煮込み…冷飯すいとん…甘藷のあられすいとん…馬鈴薯の親子もどき… 卯の花まぜずし…馬鈴薯カレー…〜 
新しく生まれた未亡人を護る法律 時局向な貯金法十種〜 」  〜 」
掲載:昭和16年5月 
婦人倶楽部九月号の広告
こちらも空襲の危機が迫っているとして、ご婦人方の役割を確認させる記事を載せている。婦人防空服とはいったい?

内容
「一家に一冊、家庭戦時体制の良き相談相手!九月号出づ 洋裁特集 婦人防空服と子供スカート 費用別でスマートな 防空服と可愛いスカートがどなたにも出来ます。◎洋服式の若向き防空服◎年輩の方にも似合う和服式の防空服 〜 ▲国のお役に立って貯金が出来る全国内職案内 生活に困らぬからといって安閑としている時ではありません、家事の余暇を二時間、三時間でも生産の仕事に携わって下さい。〜
空襲化の婦人の任務座談会 英米の魔手はぐんぐんと極東にのびて来た、時局はいよいよ重大である。いざ空襲という場合婦人は如何にすべきか〜 」
掲載:昭和16年8月 
婦人倶楽部十月号の広告
こちらも空襲対策特集である。日米開戦を想定していたのであろうか。日本初空襲は昭和17年7月18日である。

内容
「家庭と隣組の防空必勝読本 防空防火の第一戦は婦人にあり、家庭にあり、隣組にあり!この際、全国民残らず防空の覚悟を固くし、国土防衛の戦士となりましょう〜 
臨戦下の婦人の実行せねばならぬ事、知らねばならぬ事がハッキリ分って力と勇気をつけてゆく 婦人倶楽部!! 〜
座談会 臨戦下・嫁ぐ娘の心得七ケ条。〜
▲材料不足時代の栄養対策講座 野菜類一切の栄養価をその栄養献立表を発表〜」
掲載:昭和16年9月 
婦人倶楽部十一月号の広告
婦人雑誌らしく、戦時下の生活の知恵が満載である。

内容
「冬の子供服と小国民服 新考案試作品(小国民服の特徴)裁縫は家庭で簡単に出来る、必要生地が最小限ですむ、発育盛りの小国民に適す上衣、中衣、ズボンの三部制にし冬又は講義用には上衣を着用す、運動の場合は中衣とズボンで過す、我国の気候に適す 〜 
評判特集 古い衣類の活用繰廻し秘訣集 衣類の永持ち法と更生法を特別発表した国策特集記事 〜
安心して持場を守れ! 見よ力強き我が臨戦態勢 戦時即応!必勝万全の我が対策を語る!! 〜」
掲載:昭和16年10月 
婦人倶楽部十二月号の広告
こちらも裁縫と料理がメイン記事となっている。日米開戦前の静けさか?「レギンス」という言葉が見える、最近の言葉かと思いきやこんな頃からあったのだ。方や「ズロース」は死語でなっている。

内容
「婦人の国民登録と勤労報国隊問答 国民皆労の臨戦下、婦人は如何に徴用され、どう勤労すべきか?問題の国民徴用令や勤労報国隊の実際を分り易く詳細に当局二氏が解説した必読記事!〜
戦時下の母と子はどう護られるか 一般の母と子は、職業婦人は、靖国の妻と子は?厚生省武井前人口局長が記者に答えた親切な実際〜 」
掲載:昭和16年11月 
婦人倶楽部新年号の広告
こちらも特に扇情的な記事は見当たらない。戦時下の婦人の生活指針が編集方針のようである。

内容
「特別記事 力強い隣組を作る為の主婦の読本 隣組の使命愈々重大!決戦即応の新生活建設 ▲こんな風に開けば常会は「キットうまく運ぶ ▲こんな仕組にすれば隣組はキットうまくゆく ▲こんな工夫すれば隣組はキット楽しくなる ▲こんな風に協力すれば仕事はキット活発に進む 〜
結婚新体制 戦時下の結婚問題 戦時下に相応しい理想の結婚とは? 〜 」
掲載:昭和16年12月 
婦人倶楽部新年号の広告
追加広告であるが、こちらには、「国土も戦場!戦時家庭は婦人で護れ!!」 「屠れ米英、我等の敵だ!進め一億火の玉だ!!」と勇ましい標語が並ぶ。


掲載:昭和16年12月 
婦人倶楽部二月号の広告
特別記事では大東亜戦争における日本軍の強さを知らしめるものであるが、基本は婦人誌らしく教育、防空に衣、食、医療という生活に密着した記事で構成されている

内容
「特別記事 絶対不敗の大陸軍万全の陣容 太平洋を圧する大海軍の偉容 暴戻なる米英の野望を発く 大戦下の生活物資はどうなるか〜 
わが海の総帥 山本五十六大将物語 宿敵米英に対する宣戦の大詔下るや、ハワイ急襲にマレー沖海戦に古今未曾有の大偉勲を樹て畏くも二度まで御嘉賞の勅語を拝し、全世界の驚嘆を浴びて立つ一代の英傑、山本五十六大将の人と為り御実家を訪ねた清閑寺健氏が感激感涙で描いた物語〜」
掲載:昭和17年1月 
婦人倶楽部三月号の広告
戦争記事よりは戦時生活に役立つ婦人誌らしい記事が並ぶ。衣料切符と食糧配給制度の二大特集である。

内容
「衣料の切符制と新生活問答 古い衣類を活かす家庭染色誌上講習〜 味噌、醤油、塩の配給で足りる上手な使い方 家庭菜園一ヶ年の計画と作り方誌上講習〜 女子の労務調整令徴用・挺身隊問答〜 ▲御奉公できて有利な公債利殖法〜」
掲載:昭和17年2月 
婦人倶楽部四月号の広告
今号も、戦時生活に役立つ衣服、育児、保健、生け花などの記事が並ぶ。

内容
「特集厚生省決定婦人標準服の作り方講習 経済、保健、活動、優美をかね備えた婦人標準服の甲型二部式二種、甲型一部式二種、甲型活動衣、乙型標準服、乙型活動衣等、七種の作り方を、分かりよい図解入りで親切に発表しました。どなたも、これからはこの標準服をおすすめ致します。〜」
掲載:昭和17年3月 
婦人倶楽部五月号の広告
売りは、主婦の友と同じ軍神の母の訪問記である。

内容
「軍神の母感涙訪問記 我が子を皇国の花と咲かしめた崇高な母の姿に泣け!〜 母子草 二人の遺児を抱えて強く生き抜く靖国の妻の生活記録 時事解説 新しき舞台・印度と豪州 不良の子供はこうした家庭から 軍艦〇〇日記より〜 お灸の三博士発表 小児病・婦人病・痔疾の灸療法 〜」
掲載:昭和17年4月 
婦人倶楽部十一月号の広告
特集は裁縫、他も健康や料理と婦人誌定番の内容であり、なぜか戦意高揚色は薄れている。

内容
「南方圏から帰って 吉川英治 巨匠吉川氏は問題の南方で何を観、何を感じて来たか?女性諸姉必読〜 松竹歌劇団 南方皇軍慰問の感激報告座談会〜」
掲載:昭和17年10月 
婦人倶楽部十二月号の広告
大東亜戦争一周年記念号。前月号と打って変わった戦時特集号に変貌している。

内容
「大東亜戦争一周年に際して婦人に告ぐ 内閣総理大臣東条英機 敵機はわが本土を狙っている アメリカの軍備大拡充と日本への反撃態勢を知れ!  ▲ああ十二月八日 ▲大詔奉戴日のわが隣組〜  奉掲額面用 宣戦の大詔 特別謹載 謹書高塚錠二〜」
掲載:昭和17年11月 


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