雑誌キングの広告

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キングは大正14年1月創刊の講談社の看板大衆雑誌であり、愛国・戦意高揚雑誌でもあった。昭和初期には出版史上初めて100万部を超える発行部数(昭和3年頃には150万部を記録したらしい)となった。つまりそれだけ国民に与える影響力が大きかったということである。昭和18年に、敵性語のため「富士」と改称したが、昭和32年廃刊。

「キング」の広告
キングは大正14年創刊の講談社の看板大衆雑誌であり、愛国・戦意高揚雑誌でもあった。昭和18年に、敵性語のため「富士」と改称したが、昭和32年廃刊。
こちらは連盟脱退を非常時と捉え特集を組んでいる。内容は、愛国心の高揚のようである。

内容
「キング 大附録つき五月号
別冊附録 時局問題 非常時国民大会  (附)軍事美談・愛国歌謡集
老若男女一人残らず必読の大名著(四六判 三百二十頁の単行本)
時局大獅子吼、軍事美談、愛国歌謡、非常時講話、非常時の偉人
熱河討伐隊從軍記 〜
定価五十銭 大日本雄弁会講談社」
掲載:昭和8年4月3日 
「キング」の広告
この年の7月盧溝橋事件をきっかけに泥沼の日中戦争(支那事変)に突入。 キングでは早速特集を組み戦意高揚を図っている。当時の世相を反映して出征軍人挨拶の模範例が出ているのが興味深い。個人的には江戸川乱歩先生の「大暗室」が掲載されているのが興味深い。

内容
「キング 十一月号  此の感激!全同胞必読の大特集!
忠勇壮烈!皇軍将士の大奮戦一目瞭然たり 支那事変大特集 〜
別冊付録 日本軍歌集(付)愛国歌謡 〜
★出征軍人歓送挨拶の模範例★〜」
掲載:昭和12年10月6日 
「キング」の広告
支那事変勃発から5カ月、戦地でのエピソードも豊富となり、付録を含めて支那事変大特集号となっている。読者は地図を眺めて日本軍の活躍に大興奮したのだろう。

内容
「キング 新年号  驚嘆の大奮発! 雑誌界第一番の大冊
▲支那事変大特集〜 豪華二大付録つき 見よ!全同胞に捧ぐる赤誠愛国の大特集!!
堂々四百数十頁の書籍大付録 支那事変美談勇談 付支那事変誌と解説
新聞四頁美麗印刷袋入大付録 最新支那明細大地図 満・蒙・ソ連国境大地図〜」
掲載:昭和12年12月12日 
「キング」の広告
雑誌週間に因んで「キング」の購読促進を図るための広告。記事によるとまさに国策雑誌であることがわかる。

内容
「雑誌はキング    雑誌週間 愛国の熱誠の燃ゆる大編集!
此の際ぜひキングをご覧下さい キングこそ眞の愛国雑誌だ。そして国策を知らせる雑誌だ。日本精神を強化する雑誌だ。慰安に修養に申分なしと激讃の嵐! ◎珠玉の愛国記事、修養記事〜 ◎小説の面白さ日本一〜 ◎興味読物、知識記事の充実〜 ◎口絵も漫画も日本一〜
十月号雑誌週間記念で特別大奮発〜
雑誌は銃後の固め戦線の慰安! キングは希望の父 慰安の母
東京大日本雄弁会講談社」
掲載:昭和13年9月 
「キング」の広告
読者は大きな地図を広げて、日本軍の活躍に心を躍らせたのであろう。「戦時下の精神弾薬」というコピーが面白い。

内容
「出た!キング新年号  戦時下の精神弾薬!
見よ大奮発!!人気沸騰大評判 第一大付録 最新世界大地図 支那全土並に附近大地図 欧州現勢大地図 この地図だけでも数円の値打と大評判!! 畳一枚に近い空前の豪華大判(両面色刷)〜
第二大付録 考えよ!そして偉くなれ 身のため家のため万人必携の大名著!〜
東京大日本雄弁会講談社」
掲載:昭和13年12月 
「キング」の広告
終わりの見えない支那事変下、世は非常時と叫ばれ、雑誌は愛国心を奮い立たせるのに大きな役割を果たした。

内容
「キング夏の大増刊 面白づくめ号
忠烈あり 武勇あり 任侠あり 出世あり 探偵あり 滑稽あり 人情あり
熱烈愛国の至情を以て 戦線銃後に贈る慰安と感激!
ズラリ並んだ大傑作 前部読切り〜 軍国日本感激画譜 一つゝが血涙絞る銃後感激の大場面。あゝかくして日本は強し!〜
東京大日本雄弁会講談社」
掲載:昭和14年8月 
「冨士」の広告
冨士とは昭和2年発行の大日本雄弁会の雑誌であるが、昭和16年「キング」に統合され、更に昭和18年「冨士」に改称される。

内容
「冨士 十二月号 戦線・銃後で引ッ張凧!! 興味と感激の傑作読物満載〜 
東京大日本雄弁会講談社」
掲載:昭和14年11月 
キング三月号の広告
支那事変を戦っている日本にとって、同盟国ドイツの状況は関心が高く、特にドイツ軍機によるロンドン空襲は、日本の防空意識に大きな影響を与え、防空訓練や防空壕の構築などが各町内でも盛んになってきた。

内容
「戦時下の国民雑誌 キング 三月号愈々発売
空爆下のロンドンを語る座談会 ▲持てる国日本 ▲人生必勝法 ▲愛国百人一首 事変の恩賞とその他兵事常識を語る座談会  全国民必読 英米合作と太平洋問題 〜 」
掲載:昭和16年2月 
キング五月号の広告
日中戦争においては、攻勢であり、攻められることはない筈であるが、国土防衛が大きく特集されているのは、米英との関係からであろう。

内容
「重要記事満載 戦陣訓実話 戦場魂 わが国土防衛を語る座談会
▲早婚で子沢山で長寿せよ ▲電信・電話・ラジオの知識 ▲農地法案早わかり=時事問題解説 ▲新体制明るい話・朗らかな話 翼賛力餅 戦時食 〜
回覧板 本新聞愛読の皆様!空地を利用して、食糧増産を計ることはこの際、最も手近な御奉公です。「キング五月号」では、代用食その他蔬菜の栽培など空地利用をして立派な成績をあげられた方々に集まって頂いた 空地利用隣組長の座談会を発表致しました。せっかくの御利用の程をお願い申し上げます。「キング編集部一同」  〜 」
掲載:昭和16年4月 
キング八月号の広告
アメリカの参戦は国民の間では周知の事実だったのか。まさに、戦時下らしい記事が並ぶ。

内容
「アメリカ参戦とその後の世界を語る 獨ソ開戦の次は、アメリカの参戦だ!読め両専門家の痛烈な観察と警告〜 御親閲を賜った青年学校生徒と指導者の座談会〜 厚生省で奨励せる家庭薬草十六種の栽培と採集の仕方〜 過去三百年日本に対する英米罪悪史〜 戦線銃後時局写真画報〜 間諜小説紅毛特急車 戦線実話犬と兵隊〜 戦時下日本の全家庭に贈る感激の大愛国小説!健全明朗!之ぞ!満天下の熱望する逞しき国民文学 家〜 」
掲載:昭和16年7月 
キング九月号の広告
特別付録は世界の戦争地図である。国民はこういった情報から国際情勢をある程度は知っていたのであろう。

内容
「〜 口絵と画報 模型飛行機・待機 哈爾濱河畔之戦闘 燦たり皇軍の偉容 空と海決戦絵とき 誌上国策回覧板 戦争実話 魂伝令す 棟田博 死を恐れざる日本軍人の責任観 見よ!敵中を彷徨すること数日幾度か死生の境を脱して遂に奇跡の生還!万歳 胸に迫る大実話!! 〜 こうすれば食料は心配がない 支那事変国債郵便局売却道府県別番付 隣組交際のコツ(上手下手) 英米罪悪史 アメリカの巻 〜 」
掲載:昭和16年8月 
キング十月号の広告
時局の深刻さをあおり、国民の意識を高める記事内容である。防空は変わらず重要課題として取り上げられている。

内容
「見よ!各権威者が重大時局下の国民の心得と対策を説く!言々句々憂国の大卓論 ▲防空と国民の覚悟 ▲家庭の防空はどうしたらよいか ▲人の動員物の動員はどうなるか 〜
深川錬成局長を囲む産報青年座談会 時局益々急迫 産業戦士の責任日に日に重大を加えるとき 時下模範工場の男女青年労務者が深川局長を囲んで、体位向上、能率増進、物資の利用、貯蓄、修養、金融、発明、工夫等の諸問題について交ゝ語る!見よ実生活とその豊富!! 〜 」
掲載:昭和16年9月 
キング十一月号の広告
日米開戦前、いつ空襲を受けてもおかしくないような内容である。

内容
「臨戦下全国民に捧ぐ熱誠大編集
誰にもよく分って、いざという場合実際に役立つ!防空防火必勝読本
(1)焼夷弾征服絵とき(特別印刷 エレクトロン焼夷弾、油脂焼夷弾、黄燐焼夷弾の場合等の防火消化を実際に指導する際に分りよく解説、焼夷弾怖るるに足らずの信念を養う特別編
(2)空襲の場合・家庭では隣組では何すべきか  平素の準備、警戒警報が発令された時、空襲警報が発せられた時、焼夷弾が落ちた場合、爆弾又は瓦斯弾に対する注意等、トテモ詳しく分ります
(3)あり合わせの物で防空待避所の作り方〜  」
掲載:昭和16年10月 
キング十二月号の広告
日米開戦の月であるが、特に目立った記事はない。当然、前月の企画構成であろうから、1月号あたりに記事が載るのであろう。この号では、日露戦争時の開戦や米国に関する記事があることから、巷では日米開戦の兆しはあったのであろうか。

内容
「紅顔の若武者 少年兵を語る座談会〜
◎太平洋・南洋敵性基地画報(グラビヤ)フィリッピン、香港、シンガポール、グアム、ミッドウエー、ハワイ、仏印、パナマ。◎(二色折込)戦争だ!貯蓄だ!勝利だ!! 〜 」
掲載:昭和16年12月 
キング新年号の広告
こちらも、国策標語を 加え、戦意を高揚する記事が並ぶ。特集はアジアと太平洋地図であり、広大な太平洋で展開している日本軍の活躍ぶりに胸躍らせたのであろう。

内容
「屠れ!米英我等の敵だ 進め一億火の玉だ!! 時艱突破の熱誠編集 キング 戦時新年号(五十銭)〜
米国に予言する 太平洋の勝敗は明らかなり 世界興亡のあとを顧み戦勝の素因を明らかにし、米国の国情、人種、階級、宗教、産業等を深く抉って、米国の敗亡を断ずる大熱編。 西谷彌兵衛〜  」
掲載:昭和16年12月 
キング二月号の広告
宣戦布告日のアメリカの狼狽ぶりが記事になっているが、真珠湾攻撃が宣戦布告の前に行われたことは戦後知ることになる。 

内容
「南方の豊富なる資源はすでに我が日本の手にあり!!資源戦争は必ず勝つ〜
米英撃滅!! 輝く大戦果と次の戦局を語る  出席者 海軍大将中村良三 陸軍中将酒井鎬次 情報局次長奥村喜和男 世界を知れ!日本を知れ!三権威が縦横に語る聖戦の意義と戦局の見透し、全同胞の必読篇〇すべて大御陵威〇今回の戦争は、幕末尊王攘夷のつづき〇日本の真の力〇大戦果の因って来るところ〇次の戦局はどうなる〇潜水艦のゲリラ戦〇問題は端境期の辛抱等々〜
十二月八日・米国大統領官邸の狼狽ぶり アメリカの驚愕 十二月八日、米英に戦線布告の日、燦然たる日本に引換へ、驕慢不遜のアメリカは、大統領ルーズベルトを始め、〜」
掲載:昭和17年1月 
キング三月号の広告
鬼畜米英、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの例え通り、米英に係るものはすべて排除する様相になってきた。 

内容
「◎生活の中の米英性を叩き出せ(社説) 一億総出陣の命下る 大政翼賛会副総裁安藤紀三郎 大東亜戦争の決勝点はどこか=大本営陸軍部報道部長=大平大佐 空の武士道 見よ、この忠魂!この義膽!これだから日本は強いのだ。大空に散華した諸雄姿の崇高神の如き従容死地につくこの精神この覚悟!日本武士道の精華ここにあり。〜」
掲載:昭和17年3月 
キング四月号の広告
抑え気味の誌面である。何故か戦意高揚、国威発揚的な論調が影を潜めている。 

内容
「次の問題!北太平洋を語る(座談会)今アメリカに残された唯一の反撃路として世界の視線を集めている北太平洋とはどんな所か、軍事、産業各般にわたり。権威者は語る。▲今度の増税で我々はどうなるでしょう。雪の中の防人 吹雪荒ぶ防空監視哨を訪ねて◎笑え!歌へ!そして働け(愉快の王国)…二色抄色ページ。〜」
掲載:昭和17年3月 
キング五月号の広告
5月号では、主婦の友、婦人倶楽部、実業之日本、新女苑みな軍神を取り上げていたが、キングも軍神の特集である。 

内容
「軍神の家々 現地歴訪感涙記 本誌特派記者 かほどの勇士は、いかなる家に生まれ、いかなる環境に人となったのであろうか。記者は、全読者の御要望にお答えすべく、東は群馬県から南は鹿児島県まで「九軍神」の生家を歴訪し、更に江田島兵学校及び呉潜水学校を訪問した大感激の特集記事。 〜」
掲載:昭和17年4月 
キング十一月号の広告
タウンジーとは、ビルマ(現、ミヤンマー)の都市である。ビルマは、当時英領であったが、この頃は日本軍が全面占領していた。 

内容
「ビルマ戦記 タウンジーの血戦〜」
掲載:昭和17年10月 
キング十二月号の広告
大東亜戦争一周年記念号。戦意昂揚の記事が並ぶ。

内容
「戦力増強この一途! 生産力の頑張りが戦争の決着をつける段階に入った、敵の必死の増産に対し我が対策は如何、問題の座談会 〜」
掲載:昭和17年11月 
キング新年号(昭和18年1月)の広告
南太平洋海戦従軍記は主婦の友新年号にも掲載されている。

内容
「新年号 さあ二年目も勝抜くぞ 
無敵海軍熱血小説 御楯 海軍報道班員 山岡荘八 華府条約の深刻な悲劇から、嵐を呼ぶ執筆は愈々起された。帝国海軍の真面目を描く渾身の大力作 米英悪逆史物語 浮ぶ地獄 木村荘十 怪奇!「死の帆船」をめぐって事件は捲きおこる。海賊英国の血笑ただよう東亜民族劫掠物語〜」
掲載:昭和17年12月 
キング二月号の広告

内容
「海戦小説 水雷戦隊 轟沈また轟沈!見よ!我が水雷戦隊の見敵必殺の猛襲とその蔭の労苦日〜戦場精神と必勝の国民生活を語る 今や国内も戦場だ!逞しい戦場精神と日常生活の必勝法を六人の経験者に聞く〜」
掲載:昭和18年1月 
キング二月号の広告
キングは敵性語排斥によって「富士」に改題したのは、昭和18年3月号から。小説「御楯」は1月号から新連載の時局小説であるが、軍港所在地向けの広告とは、面白い。

内容
「軍港所在地の皆様に特に御願! キング改題「富士」に連載中の御楯をご覧下さい 文壇新鋭山岡荘八氏の熱誠作
◎小説「御楯」は今、日本中の評判です
◎無敵海軍「海ゆかば」精神の真髄を描いて読む人悉く感動絶賛しています
◎キング改題、国民雑誌「富士」を舞台に、初めて世に現れた雄渾無双の国民文学です、魂の書です。
キング改題富士 呉々もお早く御覧下さい 書店にあり―(四十五銭)―」
掲載:昭和18年2月 
キング改題富士四月号の広告
改題後、2号目である。勿論内容的に変更はなく、戦意高揚のための記事、小説がラインナップされている。

内容
「戦う工場を訪ねた一流作家座談会 生産陣こそ銃後の第一線である。今や全国工場の様相は一変した。見よ一流作家達が親しく現場を訪ねて、汗と油に中に掴んだ産業戦士の実際! 木材尾兵器だ ガダルカナルの血戦と転進 敵機の猛威下に挺身、飢と戦い、悪疫と戦いつつ、敵を圧倒せる不屈の皇軍魂!その□□苦闘の実相と作戦の意義を語る一億□□の特別記事〜」
掲載:昭和18年3月 
キング改題富士五月号の広告
アメリカ本土沿岸に於ける潜水艦の活躍などは、秘話かと思っていたが、実際は広く知られていたことに驚く。戦後のGHQの策略で、情報が秘匿されたのかも知れない。

内容
「殊勝の潜水艦乗組み将校の血沸く実戦談発表 ハワイ出撃に、バンクーバー砲撃に、豪州砲撃に、アメリカ本土沿岸に於ける商船の撃沈、敵潜水艦撃沈、敵機動部隊襲撃に、アリューシャン方面出撃に〜 大型焼夷弾はこうして征伐する この用意と訓練さへあれば大型焼夷弾も必ず消せる、その征伐法を、やさしく図入りで解説、〜 」
掲載:昭和18年4月 
キング改題富士六月号の広告
外戦で花々しい活躍は海軍なのであろう。記事はどうしても海軍関係が多くなってしまうようだ。

内容
「海軍航空将校の実戦座談会 歴戦の十二勇士出席、〇〇基地に開催の航空血戦大座談会 ハワイ攻撃、マライ沖海戦、比島、香港撃滅戦、印度攻撃戦、珊瑚海海戦、ミッドウェー強襲作戦、南太平洋海戦、哨戒勤務と、勇壮極まる航空戦に参加された勇士が語る、感激熱闘の実戦体験談。〜 」
掲載:昭和18年5月 
キング改題富士七月号の広告
この頃、山本五十六元帥の記事があちこちで掲載された。元帥は、昭和18年 4月18日 ブーゲンビル島上空で、戦死されたが、その死は1ヶ月以上隠され、5月21日の大本営発表で公になり、連日新聞報道が行われた。

内容
「万人慟哭!ああ純忠の声なき凱旋!!山本元帥の英魂を迎えて〜 大型焼夷弾を消し止めた体験談〜 ▲防空決戦生活絵とき ▲賀屋大蔵大臣の熱誠時局 ▲新生中国画報〜 」
掲載:昭和18年6月 
キング改題富士八月号の広告
アッツ島玉砕は読者に敵愾心を燃え立たせるに十分な出来事であったろう。一方、科学日本の記事は眉唾ものであるが、一度拝見したいものだ。

内容
「玉砕 あゝ山崎部隊長 悲壮全軍とともに玉砕した山崎部隊長 山崎部隊長の旧部下たりし〇〇少佐が、崇高なる武人として、将又、慈愛深き人としての秘話感話を以て綴るその真面目〜
見よ!敵米英を圧倒する大進歩!大発明!!頼もしき我が科学陣 南方占領地域に挙がる科学日本の勝利!世界に誇る知能兵器を始めとし、国内の各種産業界に続々新発明、新発見現る!その実際例を多数紹介。〜」
掲載:昭和18年7月 
キング改題富士九月号の広告
既に負け戦に転じているが胸のすく様な記事。実情は別として『断然強いわが空軍』や『偉大なる日本国力』などの言葉が並び、いやでも国民の戦意を煽った。

内容
「この闘魂、この強さ、この生産陣! 航空決戦断じて勝つ 胸のすく名座談会
決戦また決戦!凄愴なる空の決戦の様相、断然強いわが空軍、米空軍の実情、偉大なる日本の国力、等々等誰もが知りたい話題の特別発表! 絵とき・改められた防空心得〜 嫁は子供を十人生んで一人前〜」
掲載:昭和18年8月 
キング改題富士十月号の広告
日本敗戦の一つに補給線があるが、どんな皮算用があったのか。また、南方前線の現地報告も軍の検閲後であり、どこまで真実が書かれていたのか。

内容
「▲補給決戦勝算あり 執拗なる敵米英の総反攻を叩き潰せ!!我にこの力強き皇軍盤石の構えあり!一億国民は今こそ生産戦と生活戦に勝ち抜こう!! 兵の語る南方最前線 陸軍上等兵 内山武司 〇のびる野菜〇高砂義勇隊〇兵隊の一日〇絶え間ない空襲〇住民のはなし〇自決の研究等々、内地連絡のため帰還せる内山上等兵の生々しき現地報告。〜 」
掲載:昭和18年9月 
キング改題富士十一月号の広告
基本は愛国、戦意高揚の小説がメインの雑誌。山岡荘八「御楯」。尾崎士郎「高杉晋作」が双璧である。

内容
「前線慰安奉仕特大号 御覧になったら、是非前線の兵隊さんに送ってください。戦局に現れた敵の喘ぎ …人手不足に悩む米国、生活物資急迫に苦しむ英国、インフレと反対〜 航空機生産の現状〜」
掲載:昭和18年10月 
富士十二月号の広告
電波兵器についての記事が見られるが、軍事機密と思われるレーダーなどの最新兵器のことも国民には知られていたことがわかる。

内容
「大東亜戦争二周年特集号! 山岡荘八氏の大傑作 熱血小説 御楯 猛訓練の巻始る! 全国民熱狂の大感激熱血小説いよいよ最高潮。〜  敵の反攻撃滅の途 座談会 見えたぞ米英の奸策!〜 ▲躍進する飛行機生産陣 ▲電波兵器絵ばなし〜」
掲載:昭和18年11月 
富士新年号の広告
何故か米作の特集である。食糧問題が国民的な課題であることがわかる。

内容
「一億石突破を目指す 大増収の米作り 体験発表会 如何なる悪天候でも増産疑いなし 大増収!福井式農法!を各地に於いて実行され、それぞれ成功を中心として〜」
掲載:昭和18年12月 
富士二月号の広告
海軍の大艦巨砲主義が敗戦の一因と良く言われるが、この記事を見る限り、飛行機がなくては勝てないと国民も思っていたのではないだろうか。前号は米の増収であったが、今号はじゃがいもの増収である。

内容
「必勝の飛行機生産へ 軍需省兵器総局長官 陸軍中将 遠藤三郎 南に北に愈々苛烈を極める航空決戦の実相! ルーズベルトの宣伝ぶり 海軍新鋭機を作るまで〜 馬鈴薯の増収法〜」
掲載:昭和19年1月 


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