新女苑の広告

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実業之日本社の創業40周年記念として、昭和12年1月に創刊された女性誌である。昭和34年7月まで発行されていた。 明治41年創刊の少女向けの雑誌「少女の友」の姉妹誌として、その上の世代を対象とした女性誌である。戦前の4大婦人雑といわれた「主婦の友」「婦人倶楽部」などとは一線を画したモダンな誌面であり、現在でも通じるものである。読者は男社会で働く進歩系才色兼備な女性が思い浮かぶ。 同社小史によると昭和10年代には「少女の友」と「新女苑」が若い女性に人気を博していたとある。

新女苑の広告
婦人倶楽部や主婦の友と比べて知的センスを感じる内容、洗練されたレイアウトである。四月号のフォントは今にも通じるお洒落フォントである。

内容
「座談会 女性勤労の理念と現実 戦時下女性の積極的な勤労への参加が要請される時、古来よりの女性勤労の特質を知り、現代の正しい勤労生活の態度を認識することは意義深い。時評・文化・音楽・生活科学・厚生・映画〜
定価五十銭送料一銭五里 東京銀座実業之日本社 」
掲載:昭和17年3月 
新女苑5月号の広告
特集が「軍神」、「日本の美」また、「日本史の再認識」など国威発揚に直結する内容となっている。

内容
「家庭防空消防に就て 大東亜戦争はいつまで続くか 陸軍中佐鈴木庫三 廃物を美しく生かす試み お弁当をつくる上の要点 特集 軍神追慕 軍神の故郷 今ぞ仰ぐ運にの軍神〜 特集日本の美 日本精神発揚の美 日本民族の人体美 日本の生活美 日本の自然美 〜国史の再認 〜」
掲載:昭和17年4月 
新女苑11月号の広告
女性の生き方に関する記事を中心にしつつも、戦記や海外、国体に関する記事をちりばめた編集方針が光る。

内容
「地方女性に訊く・座談会 都会中心の考え方が、凡ゆる面に再検討が加えられている時、本誌は食糧増産に挺身し、黙々と働き通す農村の女性に、その生活の詳細と希望を語って頂きました。本誌の新しい企画として、読者諸姉にお送りする座談会の第い一回。これは戦力増強と決戦家庭生活の両立のよき一例といえよう〜 (第一回)埼玉県樋口村女子青年団員  女子鋳物工実習報告記 工場の生活から学ぶ〜 〜 水戸の黒沢とき 尊王攘夷に身を捧げた女性〜 歴代御製謹解〜」
掲載:昭和18年10月 
新女苑12月号の広告
戦時体制による、女性の社会進出の強制は、結婚後は家に入るという伝統的な価値観を大きく大きく変えることであり、それを後押しするような記事が並んでいる。

内容
「勤労女性と結婚生活 座談会  戦いに生きる女の道  座談会 女性よ生産工場へ どうしてこの技術を得たか(特集三篇)  新しい職場の教養  一人のビルマ情勢の生い立ち   歴代御製謹解 〜」
掲載:昭和18年11月 


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