雑誌主婦の友の広告

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東京家政研究会によって大正6年に創刊された老舗の婦人雑誌。 大正10年には、社名が「主婦之友社」になる。「婦人倶楽部」「婦人公論」「婦人画報」とともに戦前の「4大婦人雑誌」と呼ばれ、昭和18年の7月号で、最大部数約164万部を記録した。 惜しくも平成20年休刊となった。

「主婦之友」の広告
大正6年の創刊以来約90年、平成20年に休刊となった老舗の婦人誌。
内容は、今も昔も同じ。女性の興味を引くような企画が並んでいる。「子供服の仕立て方。良き人の愛を独占する秘訣。赤ちゃんの育て方と躾け方。人気美人の漫談訪問記」等々。そんな中、時節柄の記事が登場している。「戰死軍人の追悼と未亡人の慰安座談会」と題して、林聯隊未亡人秀子様、荒木陸軍大臣婦人錦子様など未亡人の方々と将軍の奥方7名による座談会企画で、戦死された勇士の追悼と併せて新たに未亡人となられた方々をお慰めするという内容である。

主な内容
「主婦の友  三大附録つき六月号(附録だけでも三円の価値との評判です)
第一附録 子供服一切の仕立方 新型子供夏洋服百五十種を実物通り発表!!
不釣合な夫婦の和合の秘訣法、令嬢若奥様の美容法座談会、上品で確実な内職の誌上発表会、女優哀話市川春代の巻、肉親の死について不思議な実話、蝸牛が腎臓病と肺病の妙薬〜〜
六十銭(送料六銭)東京神田駿河台 主婦の友社」
掲載:昭和7年5月 
主婦之友の広告
国策や節米、隣組、贅沢をやめよう等の言葉が並び、戦時下の生活感を彷彿させる内容となっている。付録には洋服の型紙とともに節米カレンダーが付いている。

内容
「新生活体制の指導雑誌 主婦の友 新秋九月号 事変下の結婚準備号 愈々発売
ぜいたくをやめて、戦時国策に協力しましょう! 特集 代用食と節米の作方十五種 模範隣組の組長さん体験座談会 国策新副業の実験 優良児を創る家庭・不良児を作る家庭座談会 戦時下の花嫁としての準備をこれほど行届いて説いた講義はない!〜
主婦の友社」
掲載:昭和15年8月 
主婦之友の広告
明治43年の徳川大尉による日本初の動力飛行から30周年と紀元2600年を記念して、この年の9月28日に航空日が制定された。また、10月には、体制翼賛会が発足するが、この頃から新体制という言葉が氾濫するようになる。

内容
「生活新体制の実効号 主婦の友 十月特別号 冬の慰問品を戦地へ送りましょう
航空日制定記念 家庭愛国号を献納しましょう!〜家庭婦人の手で「陸の荒鷲」を献納しましょう!一口五十銭以上。〜編物と冬の簡単服 新体制の編物なら主婦の友が断然日本一!色も形も時局調!〜特集統制下の転業転職に成功した実験〜 貯金生む戦時会計〜
主婦の友社」
掲載:昭和15年9月 
主婦之友の広告
通常の衣服の特集と並び靖国神社英霊奉讃の特別企画が組まれている。10月に行われる英霊14400柱を合祀する靖国神社臨時大祭に合わせたものなのであろう。また、防空壕と聞くと大戦も後半かと思ってしまうが、実はこの頃から既に造られ始めていたのである。

内容
「生活新体制下の家庭教育号 主婦の友 十一月号 靖国神社の歌 楽譜謹呈
国家の必要とする子供の家庭教育法〜 代用食と節米料理集〜 家庭防空壕の作り方四種 家庭愛国機献納資金募集 模範隣組の体験懸賞募集〜 健気な靖国の遺児表彰〜  
六十銭 主婦の友社」
掲載:昭和15年10月 
主婦の友の広告
国民服とは、11月2日の国民服令で定められた日本男子の標準服。戦時体制下における質素倹約の観点から制定された。主婦の友では早速、大きく取り上げている。その他にも世相を反映させた記事が並ぶ。

内容
「家庭経済の新体制号 主婦之友 十二月号 国民生活の指導雑誌
勅令で制定 新体制付録 家庭でできる国民服の作法 平常服でも儀礼服でもこれ一着で間に合う 勅令で制定された国民服の甲号・乙号一切の仕立方 勅令制定以外のものは国民服として認められていません。この一冊は洋服の専門家も大至急ご用意ください。宮内技師中田虎一先生の特別御発表です。〜  懸賞応募新体制下の模範家計〜 価格統制食料品の上手な買方〜 模範子宝家庭訪問〜 
六十銭 主婦の友社」
掲載:昭和15年11月 
主婦之友三月号の広告
婦人誌ならではの特集記事も、新体制や報国等の、枕詞がつけられている。雑誌も翼賛運動に協力するよう要請されていた。

内容
「明るい生活をして…強い家庭を築いて… 正しい子供を育てる戦時生活の指導雑誌 主婦の友三月評判号 
新体制型特集 子供服とエプロンの実物大型紙 食糧報国 お惣菜料理100種  結婚国策特集 娘と母の結婚教育 〜 」
掲載:昭和16年2月 
主婦之友六月号の広告
主婦にとって、この時期興味を引く話題は、衣食と娘の結婚なのであった。

内容
「娘も母も必読ください!結婚難と娘教育 年頃の娘の結婚難をどう解決するか 働く娘の結婚難をどう解決するか 婚期の遅れた娘の結婚難をどう解決するか〜
充実特集 夏の節米料理80種 手近な材料で、栄養豊富で美味しい季節料理が、経済的に作れるように全部実験して発表 〜 ▲戦時の家庭食料品の作方(陸軍糧秣廠発表)〜 」
掲載:昭和16年5月 
主婦之友七月号の広告
青い山脈で有名な石坂洋次郎が寄稿している。彼はこの後、陸軍報道班員として、フィリピンに派遣される。

内容
「特集 配給制下の家庭経済 ▲大陸への転業い成功した実験▲家族の手で増収成功の実験▲氷いらずの冷蔵函の作り方〜 軍艦〇〇乗組み記 石坂洋次郎〜 」
掲載:昭和16年6月 
主婦之友八月号の広告
この時期、婦人雑誌ではよく結婚特集が組まれた。

内容
「空襲下のベルリン電撃通信 戦うドイツ決死行〜 結婚特集 結婚促進座談会▲結婚難時代に良縁を得た体験〜 」
掲載:昭和16年7月 
主婦之友八月号の広告
売り切れ迫ると再度の広告である。ドイツの状況を伝えることで、日本も英米と戦う雰囲気が醸成されていった

内容
「大反響 戦うドイツ決死行 盟邦ドイツの婦人も子供も兵と共に祖国ために―見よこの銃後生活 ベルリンより電撃報告! 山田わか〜 」
掲載:昭和16年7月 
主婦之友九月号の広告
空襲に対する切迫感が感じられるが、実際市井ではどうだったのであろう。

内容
「空襲に直面して 家庭の食料はどうするのか 主婦はどうすればよいか 銃後必読の大座談会!  育児報国特集 出産から離乳までの新育児法 〜 」
掲載:昭和16年8月 
主婦之友九月号の広告
売切れ迫る再広告。同じ記事でも表現を変え、よりひっ迫感を増している。

内容
「★一人一人が防空戦士★ 空襲の心得 家庭をどう守るべきか 主婦はどうすればよいか 敵機襲来 銃後全家庭の覚悟はよいか、全国家庭婦人必読の非常時大特集! 〜 」
掲載:昭和16年8月 
主婦之友十月号の広告
日米開戦前から空襲対策は万全に整えていた筈であったが…

内容
「家庭の臨戦態勢特集 増収と増産号 増産に成功した実験 増収に成功した実験〜 
スハ空襲 家庭防空早わかり 空襲の備えはよいか。全国民一人残らず読んで実行せよと東部司令部が特別発表した一目でわかる折込み大特集。これさえあれば用意に無駄なく経済的。家庭救急法早わかりも特に発表  空襲化の家庭生活は斯くすべし 空襲下のお産の心得 防空簡単服の作方 〜
非常事向きお惣菜料理三十種 いざというすぐ役立つ戦時料理で炊込みご飯や乾物料理の大特集。」
掲載:昭和16年9月 
主婦之友十一月号の広告
毎号、同じような内容になってきた。自主規制、検閲も厳しいのであろう。戦闘機のイラストが使われ臨戦下を表している。

内容
「防衛総司令部参謀難波中佐指導 臨戦特集
@家庭防空は斯くすべし A家庭の臨戦経済は斯くすべし B職場の守りは斯くすべし 祖国の危機に直面してひとり防空のみならず国民生活の全般に亘って防衛を固くすることは必勝を期する国民の緊急事だ。全家庭必読 防空家庭用品の作り方集 ◎ドイツの隣組と家庭生活< ◎防空婦人簡単服の作り方 〜
戦時お惣菜料理の作方集 少ない材料を工夫で生かした経済栄養料理十七種。戦時お惣菜カレンダーも大評判 〜 
値下げ断行五十銭」
掲載:昭和16年10月 
主婦之友十二月号の広告
裁縫と料理という普段の内容であるが、日米開戦1か月前、大きくはないがその関係の記事もあり、巷でも気になる話題であったことが伺える。

内容
「支那事変はどうなるか 聖戦五年、十万余の英霊を捧げて正義の軍を進めつゝある支那事変はどうなるか。事変解決の道を示して婦人の覚悟を促す  
日米問題はどうなるか 日米関係が最悪の事態に突入したとき万一の備えなければ恐ろしいことになる。最悪の場合に備える心と物の準備はよいか。海軍報道部の平出大佐と一問一答 〜
特集 生活戦下の模範家計 これからの配給はどうなるか 内職と副業で増収に成功実験〜 」
掲載:昭和16年11月 
主婦之友新年号の広告
こちらも特に注目すべき記事はなく、冷静に大東亜共栄圏に関する仏印やアメリカの状況の記事を掲載している。特集は、裁縫、料理、手紙の書き方、妊娠子育てなど現在の婦人誌と変わらない。

内容
「月給生活者の妻の内職増収の実験(月収二十円から五十円内職) 家庭の経営難を切抜ける家計の実験(増税を切抜ける家計の苦心) 再婚と職業に成功した未亡人の体験(再婚か職業か未亡人の指針) 家庭の錬成教育は斯くすべし(戦時の愛児教育を体験指導) 〜 」
掲載:昭和16年12月 
主婦之友二月号の広告
大東亜戦争特集と銘打つだけあって、空には飛行機の編隊、真ん中には大きな爆弾、海には連合艦隊の雄姿という勇ましいデザインになっている。3誌の2月号全てに山本五十六大将の物語が掲載されており、山本大将の人気はこの頃から始まったのであろうか。

内容
「特別添付 大東亜戦争地図 付南方資源地図 大本営海軍部古橋中佐指導の戦局地図。新聞を読むときラジオを聞くときぜひご用意を 〜 山本五十六大将物語〜 大東亜戦争と婦人(平出大佐) 決戦下の我が国防(難波中佐) 海軍大画報 ハワイ真珠湾爆撃の名画と大東亜戦争画篇〜」
掲載:昭和17年1月 
主婦之友三月号の広告
攻撃日から3か月後、今でいう真珠湾攻撃が特集されている。当時はハワイ大海戦と呼ばれていた模様。

内容
「ハワイ爆撃行 想起せよ十二月八日の感激! 初めて全発表されたハワイ大海戦の真相!涙なくしては読めぬ実戦報国。ここに日本魂あり、ここに海軍魂あり。かくしてわが太平洋は護られた!必読! 敵艦アリゾナに空中魚雷を命中させて、これを撃沈した〇〇中尉の口述を、大本営海軍部古橋才次郎中佐が感激のあまり整理記録せられたのも特に独占発表 〜」
掲載:昭和17年2月 
主婦之友四月号の広告
ここ数ヶ月、婦人誌らしからぬ軍艦、戦車などの兵器のイラストが用いられている。

内容
「決戦下の家庭教育号 家庭も戦線婦人も兵士 長期戦だ!日本婦人の任務は重い。大東亜戦争の解決は我々の子孫まで続く― その子孫を生んで育てる現在の母の肩には百年後の日本の運命がかかっている。日本古来の婦人がそうしたように、今こそ、日本婦人はみんな強く、そして優しい、立派な立派な日本の母になってください! 〜」
掲載:昭和17年3月 
主婦之友五月号の広告
真珠湾攻撃時特殊潜航艇で戦死した九軍神の記事が掲載されている。

内容
「八大戦時実用特集 春から夏の更生型婦人子供ワンピース 戦時の妊娠安産十ヶ月 戦時の育児十二ヶ月 更生染色の家庭独習法 エプロンと下穿の実物大型紙 お灸で難病を治した実験 配給制下の栄養料理集 家庭増収の実験三十五種 五月のお惣菜カレンダー 〜 軍神九勇士の母歴訪記 〜」
掲載:昭和17年4月 
主婦之友十一月号の広告
時節に合わせた裁縫の特集がメインで、戦意高揚記事があまり見られない。

内容
「型紙三・四枚で出来る更生型集 冬の簡単服〜 毛糸と布で作った防寒編物〜」
掲載:昭和17年10月 
主婦之友十二月号の広告
大東亜戦争一周年号。半分は戦争関連記事である。

内容
「決戦訓 内閣総理大臣東条英機 国民必読 ▲十二月八日の感激……秋山中佐 ▲全日本婦人に訴う……平櫛少佐〜 第1回「軍国の母」表彰発表〜 大東戦争の皇軍の活躍と戦果が一目で解る地図添付 大東亜戦争と戦果表〜 」
掲載:昭和17年11月 
主婦之友新年号(昭和18年1月)の広告
開戦一年を経過したが、婦人誌らしく、戦時記事と裁縫、健康の記事がバランスよく組まれている。

内容
「南太平洋海戦記 敵米艦隊と遭遇、航空母艦三隻、戦艦巡洋艦駆逐艦を南太平洋深く撃沈した、壮絶なる海戦の新聞にも発表されぬ真相発表〜 」
掲載:昭和17年12月 
主婦之友二月号の広告
親世代との同居が当たり前の時代であるが、子育て法の記事が組まれているのは都会の核家族化が始まってきたのであろうか。

内容
「海軍落下傘部隊戦記 南海メナドの空に開いた純白の花輪!わが海軍落下傘部隊が、奇襲、敢行、敵軍機の掃射を浴びながら〜 出生よりお誕生までの育児法 大東亜戦下、どのお子達も皆御国の丈夫な子に育て上げるのに必要な「育児の実際」を齋藤文雄博士がお母さま方のために親切に指導。 」
掲載:昭和18年1月 
主婦之友三月号の広告
従軍記は定番である。テレビが無い時代、心躍らせて読んだのであろう。

内容
「満ソ国境従軍記 零下四十五度の酷寒と闘う皇軍の辛苦を身を以て体験した北門守備従軍記! 比島従軍記 比島従軍一年!リンガエンに敵前上陸してバタアン攻略戦に参加、凄惨な戦場と宣撫戦に挺身した陸軍報道班員石坂洋次郎先生の建設戦記。〜 」
掲載:昭和18年2月 
主婦之友四月号の広告
決戦家庭経済号と題しているが、内容変わらず戦記、服飾、料理、健康、育児、結婚である。石坂洋次郎は、「陽の当たる坂道」や「青い山脈」で知られる有名小説家であるが、戦時小説も盛んに書いていたようだ。

内容
「マヨンの煙 南ルソン宣撫行 石坂洋次郎 陸軍軍人学校入学案内 表彰軍国の母感激物語 丈夫な学用品の作り方 学制改革と家庭 時局の話 〜 」
掲載:昭和18年3 月 
主婦之友五月号発売日変更の広告
発売日変更の告知広告であるが、理由を見ると鉄道輸送の軍事統制の影響であろうか。

内容
「主婦の友 発売日が変わります ★十二日頃(横浜)書店でお尋ねください。
鉄道輸送の都合で「主婦之友」五月号より発売日が変わることになりました。必ず早めに書店へ御連絡をお願いします。
▲品不足の折柄、お互いに御回覧ください!▲本社には現品がございませんから、お求めは必ず御便宜の書店へお申込み願います。 
五月号 戯曲 海ゆかば・菊池寛 海軍軍人の家庭をめぐって結婚、出征、戦死を描いた感激大戯曲
婦人ブラウスと子供服 ▲防空必勝の心得▲安産の秘訣 この外満載 〜 」
掲載:昭和18年4 月 
主婦之友五月号の広告
小さな記事にこそ、読者が知りたいこと、本当の世相が現れる。

内容
「防空必勝の秘訣 東京市消防局長が実戦即応の防空心得発表 内職と副業の増収実験三十種 お菓子と栄養弁当の作方集 戦う主婦の貯蓄報国座談会〜〜 」
掲載:昭和18年4 月 
主婦之友六月号の広告
裁縫の記事がメイン。特に婦人防空服と言うものは解説では完全なるもののようだが、さて…。

内容
「婦人防空服一揃の作方 防空着 頭巾 手袋 完全な服装あってこそ爆弾焼夷弾恐るるに足らず。全隣組一致すぐこの「完全な防空服をお作りください。 防空頭巾(高射砲の破片を防ぎ爆風よけ耳覆いつき火よけの工夫完全)防空服(上下つづきで脱ぎ着が容易和洋服の上に着られ用便も簡単)防空手袋(怪我火傷を防ぐ工夫完全)古着更生で男子用にも応用自在。〜〜 」
掲載:昭和18年5月 
主婦之友七月号の広告
敵国の非道残虐ぶりをことさら強調して、敵愾心を煽るのは定番。婦人雑誌でも家庭防空の特集が組まれるようになった。

内容
「鬼畜の米英を撃て!襲撃された病院船 白衣の天使の悲憤座談会〜 内務省防空局指導 必勝の家庭防空大特集 空襲は必至だ!全隣組一致内務省指導の防空法で国家を守れ!〜〜 」
掲載:昭和18年6月 
主婦之友八月号の広告
アッツ島の玉砕は、国民に全滅が報道された最初であり、玉砕という言葉も初めて使われた。国民に大きな影響を与え各誌でも特集され、多くの国民は悲憤慷慨、敵愾心を燃やすこととなった。

「アッツ島血戦 白衣の勇士の熱血座談会 山崎部隊長の夫人を訪う〜 
敵側から見た大東亜戦争 俘虜 尾崎士郎〜 
婦人動員と勤労報国@娘の動員と母親教育 A娘の動員と結婚問題 B徴用家庭の主婦の生活建設相談〜 
夏から秋の婦人勤労服と子供服の作方〜 男子防空服の作方〜」
掲載:昭和18年7月 
主婦之友九月号の広告
この頃は特攻と言えば、特殊潜航艇の特攻のことを指していたことがわかる。また、柱企画の婦人服は、防空服、簡単服、勤労服、活動服と毎号手を変え品を変えて続いている。

「海軍水雷学校 第一次第二次特別攻撃隊の勇士を生んだ母校に一発必中の水雷魂をさぐる感激訪問記陸軍少年飛行兵 大空に散った勇士につづく熊谷陸軍飛行学校少年兵の猛訓練生活。母と子に捧ぐ感激〜
決戦生活特集 決戦貯蓄生活 決戦食生活 決戦衣生活 〜」
掲載:昭和18年8月 
主婦之友の懸賞募集の広告
食糧不足が叫ばれて久しいが、食糧増産のアイデアを広く大衆から募るのは名案である。賞金は五十円!と「思いきや国債である。戦後は紙切れになった。また、主要食糧のなかにあわやひえが含まれているが、当時は一般的な食べ物であったのであろうか。因みに、送付先を見て欲しい。この年の7月1日から東京都になったのだ。

「懸賞募集 後援・農林省 決戦下の主要食糧増産に成功した体験
勝ち抜くために食糧増産の秋、人手不足と肥料難を克服して、よく主要食糧(米、麦、甘藷、馬鈴薯、蕎麦、粟、稗、玉蜀黍、大豆等)の増収に成功した新しい方法や工夫の実際報告を募ります。
●当選原稿には賞金五十円(国債)贈呈 ●応募締切……十月十日限り
(御注意)▲誌上の匿名は御随意ですが、原稿の最後に必ず住所姓名を明記してください。▲封筒の表に「増産応募原稿」と赤で書いてください。▲原稿は一切お返しできませんからお含みください。
原稿送付先 東京都神田区駿河台一丁目 主婦の友社編集局宛 
詳細は『主婦の友』九月号をご参照!」
掲載:昭和18年8月 
主婦之友十月号の広告
レイアウトが八月号や九月号と似てきた。左端には婦人服、子供服、編物の特集となっていて、夏から秋、秋、秋から冬と月に合わせてはいるが3か月連続の掲載である。

「本土も戦場だ!敵の空襲と国土防衛  敵の前進基地アッツ島キスカ島からわが北海領は往復五千キロ、優に北辺を襲って帝都来襲すら不可能でない。全国民今こそ国土を守って戦い抜け 陸軍省兵務局長 那須少将 ▲敵機の識別法(防衛総司令部) ▲防火と注水法(築城本部)〜」
掲載:昭和18年9月 
主婦之友の新設衣類更生相談部の広告
先月に続き、今月も特設広告を出した。質素倹約もお国のため、服も新調は止めて、極力リサイクルに回し、その分少しでも兵器を作ろうということ。衣料更生は当時の婦人誌の目玉記事でもあり、どの位の相談があったのであろうか。

「主婦の友(衣料報国 衣料切符一割のスフや人絹で小銃弾十発作れます。今こそ新調を止め戦場へ一発でも多くの弾丸を送りましょう。)
決戦下退蔵衣類を更生し、簡素衣生活に徹底しましょう。「主婦之友」では、少しでも皆様のお役に立ちたくこの部を設けました。どうぞお手紙でご相談ください。
▲手紙の相談=布地を同封して、それを何に更生したいか、年齢その他の目的をはっきり記し御自分でできる更生法(例えば□□、染物、その他何でも)を書き添えて、返信料を同封のうえ御送りください。▲相談の内容=婦人物、子供物、赤ちゃん物、男物、小物その他衣類に関する一切の更生法。▲相談はすべて無料。仕立注文は受けません。▲直接相談もいたします。(毎週水曜、木曜日)
(指導)日本女子大教授 上田リウ子先生 大妻女専校長 大妻コタカ先生 小幡洋裁校長 小幡繁子先生
詳細は『主婦の友』十月号をご参照ください」
掲載:昭和18年9月 
主婦之友十一月号の広告
大・中・小と月三回新聞広告を出すようになったが、販売競争のためであろうか。

「空襲と国土防衛戦座談会〜 冬の婦人子供簡素服 男子作業服と戦闘帽 勤労用防空用地下足袋の作方 標準型戦時和服の更生〜 必勝の補給戦 谷萩少将 海軍教育と家庭 栗原大佐 日本精神講座 齋藤瀏 決戦下の食料 川島大佐〜  」
掲載:昭和18年10月 
主婦之友十二月号の広告
今や飛行機が主力であり、輝かしいまやかしの戦果発表と裏腹に、機体も搭乗員も不足していることは、全国民周知であったのだろう。先月に続き、防空の特集が組まれて居り、本土空襲が近いことを認識していたことがわかる。

「大東亜戦争二周年 南太平洋航空血戦 戦闘機部隊座談会 ★血戦場へ飛行機と荒鷲を送れ!〜 国土防衛号 空襲と隣組防空 座談会〜  防空用勤労用特集 冬の婦人子供防寒服〜  」
掲載:昭和18年11月 
主婦之友十二月号の広告
ここのところ恒例の追加広告であるが、お買洩れ激増とは、真実なのか?

「主婦の友 十二月号〜 品不足の折柄、お買洩れの方が激増してをります。お買求めの方は何卒お知合いに御回覧くださいませ。(定価四十銭)〜  」
掲載:昭和18年11月 


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