煙草の広告

広 告
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煙草の広告には、昭和14年10月から15年5月にかけて戦線に慰問品として送ろうという国策広告が掲載されていたが、15年9月からは学生に対する禁煙広告があらわれてきた。広告主の記載がないが、政府の広告なのであろうか。

タバコの広告
戦争映画を見ると、今と違って喫煙は男の嗜みとして当たり前の事であり、突撃前の最後の一服など印象的に描かれている。当時、煙草は慰問品の代表であり、このような広告が出されるのだが、広告主の記載がない。


内容
「戦線に煙草を!    皇軍の将兵は祖国の香味をあこがれています
タバコを送る場合には湿らぬ様厳重に荷造りをして下さい」
掲載:昭和14年10月 
タバコの広告
前掲載広告と同様、慰問袋には煙草をとの広告である。こちらも広告主の記載がない。


内容
「前線へ慰問袋を送りましょう    
慰問袋には是非煙草を入れて下さい 皇軍の将兵は内地の香味にあこがれています タバコは湿らぬよう厳重に包装してください」
掲載:昭和15年2月 
タバコの広告
前掲載広告から続くもの。微妙にコピーを変えている。日章旗を結んだ歩兵銃を肩に、タバコを燻らせながら歩く兵隊。 非常時ながらも、のどかな雰囲気が伝わってくるイラストである。


内容
「前線に慰問袋を!    
前線の将兵は内地の香味にあこがれています。慰問袋にタバコを入れて下さい。 タバコは湿らぬよう厳重に包装して下さい。」
掲載:昭和15年3月 
タバコの広告
前掲載広告から続くもの。微妙にコピーを変えている。慰問袋を抱え、タバコを燻らしている兵士。前線の束の間の休息の様子が伝わってくる。


内容
「戦線に慰問袋を送りましょう    
慰問袋に入れるタバコは湿らぬよう厳重に包装して下さい」
掲載:昭和15年5月 

掲載:昭和15年9月 

掲載:昭和15年10月 

掲載:昭和15年11月 
「煙草は兵隊さんや勤労者へ」
時局柄、タバコと雖も無駄にしないという啓発広告。灰皿に、まだ吸える長いままの吸殻が多数放置されているイラストで、もったいなさを表している。

内容
「煙草ハ無駄ナクスヒマセウ」
掲載:昭和15年6月 
半年前は、節約のみの宣伝であったが、貯蓄が加わったのも、戦費調達が深刻化している証左なのであろう。

内容
「煙草は節約 殖やせ!貯蓄」
掲載:昭和15年12月 
1か月後にはさらに、買いだめ禁止の標語も加わった。つまりは、買いだめが蔓延したのであろう。

内容
「煙草は節約 殖やせ!貯蓄    一人の買溜めは 万人の不便!」
掲載:昭和16年1月 
家では、巻煙草は吸えない、また、空き箱も無駄にはできない。時代はそこまで来ているわけです。

内容
「家庭では刻煙草を(巻煙草は職場や前線へ) 煙草の空函は再製原料に(たばこ屋さんへお持ちください)」
掲載:昭和16年2月 
煙草を少しでも無駄にしないために、今度は吸殻は虫除けに使えるという啓発広告。 タバコのニコチンの毒性が除虫剤として役立つということであるが、毒性が強く、現在は害虫対策に使用すると違法になるらしい。 上下の枠線に吸殻のイラストが描かれているのが、印象的。

内容
「煙草の吸殻は駆虫剤になります
(その儘で散布しても又は煎汁して之に少量の石鹸水を加えて用いると効果的です)」
掲載:昭和16年2月 
煙草も昭和19年には配給制になっていくが、この時期から販売制限が行われていたようだ。 空箱も無駄にしないという徹底的な節制の風潮が伝わってくる。

内容
「煙草は空函引換に一個売になりました
空函は再製原料に用いられます」
掲載:昭和16年5月 
毎月、広告が出されている。空箱と引き換えでなければ、購入でいないことが、よりはっきりと伝わってくる。

内容
「タバコは一人一個宛
空函引換にお求め下さい
空函は再製原料に用いられます」
掲載:昭和16年6月 
毎月、デザインを変えて広告が出されている。空箱と引き換えでなければ、購入でいないことが、よりはっきりと伝わってくる。

内容
「タバコは一人一個宛
空函引換にお求め下さい」
掲載:昭和16年7月 


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