| 忠魂碑（三浦市慰霊堂） |
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三浦市慰霊堂の参道沿いに3基並んで建てられている忠魂碑のうち中央の1基。一番大きい碑である。 三崎町における日清・日露戦争の戦没者14名を合祀した忠魂碑。裏面に戦没者の階級、氏名が刻まれている。元は三崎小学校に建立されたが、戦後昭和21年奉安殿とともに撤去され、何時の頃か現在地に移設されたもの。台石は無く、碑が直にコンクリート基礎に埋め込まれた無残な姿であり、裏面の刻字も下部が読めなくなっている。 地元の情報では、戦後校庭に倒されているのが目撃されている。 この碑は帝國在郷軍人会三崎分会が海南小公園に建立予定であったが許可を得られず、三崎小学校の校庭、五常の松の場所に建立されたという。隣接して奉安殿も建てられており、学校内で最も神聖な場所であった。 合祀者の内、松崎保太郎さんの個人慰霊碑が真福寺に建立されている。 揮毫は、白川陸軍大将、昭和4年9月建立。 碑高320㎝、幅160㎝、厚さ20㎝ ＊再建の際、碑の下部を埋めており、実際の高さは4mもの大きな碑であろう。 所在：三浦市慰霊堂（三浦市） （刻字） 正面： 「忠魂碑 陸軍大将 白川義則 書」 裏面： 「昭和四年九月建之 明治廿七八年仝丗七八年戰役陣歿者 陸軍二等看護長 溝川… 仝 歩兵上等兵勲八等功七級 松崎保（太郎） 仝 歩兵上等兵勲八等 出口豊… 仝 砲兵上等兵勲八等功七級 宇田川辰… 仝 歩兵一等卒勲八等功七級 川島嶺… 仝 歩兵一等卒勲八等功七級 水野豊… 仝 歩兵一等卒勲八等 髙橋貞… 仝 歩兵一等卒 大谷房… 仝 砲兵一等卒 藤崎… 仝 歩兵二等卒勲八等功七級 伊澤政… 仝 歩兵二等卒勲八等 澤熊吉 仝 歩兵二等卒勲八等 重田八… 仝 砲兵輸卒勲八等 澤… 仝 輜重輸卒勲八等 池田榮…」 ＊…以下は埋没のため不明 |
〇合祀者の個人墓碑を調査した結果、８柱の所在が判明。墓碑から分かる詳細は以下のとおり。
| 1 | |
| 墓碑銘 | 陸軍歩兵上等兵 松崎保太郎 |
| 戦役 | 日露戦争 |
| 所属部隊 | 髙崎十五連隊 |
| 死亡年月日 | 明治37年7月27日 |
| 死亡場所 | 案子嶺の攻撃時 |
| 死因 | 敵弾により戦死 |
| 行年 | 33歳 |
| 2 | |
| 墓碑銘 | 故陸軍砲兵上等兵 宇田川辰五郎墓 |
| 戦役 | 日露戦争 |
| 所属部隊 | |
| 死亡年月日 | 明治37年10月14日 |
| 死亡場所 | 團山寺 |
| 死因 | 戦闘において戦死 |
| 行年 | |
| 3 | |
| 墓碑銘 | 故陸軍近衛歩兵一等卒功七級金鵄勲章勲八等白色桐葉章川島嶺太郎之墓 |
| 戦役 | 日露戦争 |
| 所属部隊 | 近衛歩兵第四連隊第十二中隊 |
| 死亡年月日 | 明治37年7月31日 |
| 死亡場所 | 奉天省チュジヤフーザ附近 |
| 死因 | 戦闘において戦死 |
| 行年 | |
| 4 | |
| 墓碑銘 | 陸軍歩兵一等卒勲八等髙橋貞次君 |
| 戦役 | 日露戦争 |
| 所属部隊 | 第一師団歩兵第一連隊第七中隊 |
| 死亡年月日 | 明治37年11月27日 |
| 死亡場所 | 寺兒溝西方約1000ｍ髙地攻撃時 |
| 死因 | 戦闘において戦死 |
| 行年 | |
| 5 | |
| 墓碑銘 | 故陸軍砲兵一等卒藤崎… |
| 戦役 | |
| 所属部隊 | 台湾守備砲兵第一大隊 |
| 死亡年月日 | 明治33年12月17日 |
| 死亡場所 | 台湾台北衛戍病院 |
| 死因 | 病死 |
| 行年 | |
| 6 | |
| 墓碑銘 | 故陸軍歩兵一等卒伊澤政吉墓 |
| 戦役 | 日露戦争 |
| 所属部隊 | 歩兵第一連隊補充大隊第四十中隊 |
| 死亡年月日 | 明治37年11月28日 |
| 死亡場所 | 二〇三髙地 |
| 死因 | 戦闘において戦死 |
| 行年 | |
| 7 | |
| 墓碑銘 | 故陸軍歩兵重田八太郎墓 |
| 戦役 | 日露戦争 |
| 所属部隊 | 歩兵第一連隊 |
| 死亡年月日 | 明治38年4月23日 |
| 死亡場所 | 中昌圖□西北方 |
| 死因 | 敵弾により戦死 |
| 行年 | |
| 8 | |
| 墓碑銘 | 故陸軍輜重輸卒池田榮太郎之墓 |
| 戦役 | 日露戦争 |
| 所属部隊 | 近衛師団第八補助輸卒隊 |
| 死亡年月日 | 明治37年9月25日 |
| 死亡場所 | 大安兵站病院 |
| 死因 | 病死 |
| 行年 |