故陸軍工兵准尉小林善兵衛之墓(西方寺)

軍事遺物
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陸軍工兵准尉小林善兵衛さんの慰霊碑である。建立年月日は不明であるが、昭和13年の張鼓峰事件にてソ連軍戦車に肉弾突撃し、大きな戦果を挙げて戦死された旨が記録されている。
所在地:西方寺(南房総市)

(刻字)
碑正面:
「故陸軍工兵准尉勲七等功五級小林善兵衛之墓
碑文
昭和十三年夏張鼓峰事件ニ方リ越境蘇軍ヲ撃退シ五二地ヲ死守セル平原部隊配属工兵小隊長小林善兵衛君ハ八月六日熾烈ナル砲爆弾下敵戦車十数台陣前凹地ニ進入シ今将ニ我ニ突進セントスルヲ偵知シ意見ヲ具申シテ進ンテ之ヲ撃破スベキ任務ヲ受ケ小隊長以下十四名白昼砲煙弾雨ノ下潜カニ進ムコト三百米奮然爆薬ヲ抱イテ戦車ニ驀進シ十一台中九台ヲ粉砕シ且敵兵ヲ殲滅セリ此時集中セル銃砲火ノ爲小隊長ハ大部ノ部下ト共ニ壮烈無比ノ戦死ヲ遂ク其行動ノ勇猛果敢ナル鬼神亦哭キ全軍之ヲ絶讃シ蘇軍遂ニ僻易ス真ニ是大和魂ノ権化帝国軍人ノ亀鑑タリ記シテ後世ニ傳フ
小林部隊長書 」