和歌山県護国神社境内改修三十周年記念碑(和歌山県護国神社)

軍事遺物

和歌山県護国神社の大戦後の荒れ果てた姿に心を痛めた傷痍軍人会の方々が境内の改修を行ったことを記した記念碑。台石に碑文が、碑の裏面には建碑に関わった傷痍軍人会の方々の氏名が刻まれている。
所在:和歌山県護国神社:和歌山市
(刻字)
碑正面:「和歌山県護国神社境内改修三十周年記念碑  われわれは戦争の悲惨を身をもって知る 日本の恒久平和を願い 子々孫々の繁栄を祈る」

碑文: 「昭和二十年七月九日夜本市は敵機の大爆撃を受け和歌山城初め全市は一夜にして焼土と化した 敗戦後当神社境内は十余年に亘り荒れるに任せられた 我ゝ傷痍軍人はこの姿を見るに忍びず全員並びに一般の浄財を募り昭和三十一年改修を初め一年半の歳月をかけ境内全域を改修し十年生桜百二十本を植し以来二回に亘り修復を行い神社の姿は一新され今日に至っている 来る春ごと乱れ咲く桜の花は永久に英霊を慰めてくれる事でしょう 改修三十周年を偲びこの碑を建てる 
昭和六十一年十一月三日」