悠久の平和(柿崎)

軍事遺物

柿崎のハリスの小径沿いに建立されているが、ここには海軍第十六嵐部隊の海龍基地が設置されていた。この碑は基地の設営に従事した藤沢海軍航空隊の年少兵たちが、地元への感謝と平和を祈念して平成13年10月に建立したものである。
碑正面に建立の目的と経緯を刻んだ碑文。碑の前には隊員らの出身県名を刻んだ小石が置かれている。また、右隣には隊のマーク、左手には賛助者(下田会49名と地元関係者25名)の氏名を刻んだ碑が建てられている。
碑高155p、幅186p、厚さ48p
所在:柿崎(下田市)

(刻字)
「悠久の平和  碑文 一九四五年太平洋戦争末期の三月藤澤海軍航空隊より特攻基地建設のため派遣された海軍特別年少兵(当時十四歳)約二百数十名は柿崎の皆様方のお宅に分宿し昼夜を分かたず壕掘りに従事しました 厳しい作業でしたが 戦時下とは言え皆様は御自分の生活を犠牲にされ故郷を遠く離れた私たちを温かく受入れられ力づけて下さいました
 その後 皆さまと再会し平和と無事を喜び合い再び戦争を起す事の無い事を念じ 私達の第二の故郷と懐かしみ生涯忘れられないこの地に 少年の一時期を過ごした証として下田市の御厚意と地元の方々の御協力によりここに「悠久の平和」と刻し建立したものであります
二〇〇一年十月 藤空下田会」」