乃木希典像台座石(片瀬海岸)

軍事遺物
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片瀬海岸の西浜に昭和12年9月13日に乃木将軍の銅像が建立された。 除幕式の9月13日は、将軍の命日であった。
江の島を背景にするその位置は、戦前江の島への遠足や行軍の記念写真撮影の定番ポイントであった。 このように親しまれた像であったが、終戦直後のどさくさで行方不明となり、現在、台座石だけが残されている。
所在:片瀬海岸(藤沢市)







片瀬海岸が選ばれたのは、学習院長時代に、生徒と同海岸で幕営したことを記念したもので、江の島と富士を眺めることができる景勝地である。 なお、建設場所は、水族館建設の関係で直前に変更されたという経緯がある。しかし、結局この水族館は計画段階で頓挫したようである。
台石は、真鶴の陸軍石切り場から運んだもののほか、縁の203高地から運んだものを使用している。 敷地内にはステッセルと会見した水師営のロシヤ萩、なつめ、松が植えられていたという。
←左は、当時の絵葉書。