震洋
ベニヤ製で、船首に約250Kgの爆薬を装備した特攻モーターボート。 トヨタ製のエンジンを搭載し、約20ノットで走行した。 一人乗りの1型と二人乗りの5型の2種類があった。大きさは、1型が全長5.1m、幅1.67mで、12cmロサ弾(ロケット砲)を2発 5型は全長6.5m、幅1.86mで、ロサ弾に加え13mm機銃を1基装備していた。昭和19年から終戦までに約6千2百隻が建造された。
フィリピン、台湾、小笠原、沖縄など日本の周辺の島々のほか、全国の米軍上陸予想地点に多くの基地が建設された。 基地は搭乗員約50名のほか、基地隊員、整備隊員など総勢180人程度であった。 震洋は各基地に1型の場合55艇程度配備され、沿岸部の洞窟に4艇づつ格納された。
三浦半島では、油壷に本部が置かれた第11突撃隊に所属する第27震洋隊が小網代に、第56震洋隊が江奈に配備された。

閉じる