第一海軍技術廠支廠(旧海軍航空技術廠支廠)の敷地を示す標石。敷地の南側の部分にあたり、現在の山道沿いからは少し離れた場所に残っている。
標石は、コンクート製で、1面に海軍マークと「海軍」の2文字が刻まれている。大きさは、1辺が20cm、高さ60cm(地上部)の正角柱であり、面取はない。軍用標石には珍しく頂面に十字が刻まれている。なお、山中の標石は上部が赤く塗られているが、これは戦後に再利用のために塗られたものと思われる。
標石とほぼ平行に警戒柵の鉄筋コンクリート製柱(高さ170p)も残っている。有刺鉄線が張られていた模様であり、当時のものと推測している。
なお、少し離れて、洲崎町に壁に埋もれる形で1基(27)存在している。こちらは1辺15pのタイプ違いであるが、モルタルを塗ってサイズアップしているなど異質である。