何のために奉納された手水鉢かは不明であるが、場所柄、震災供養の関係であろうと推測される。
軍需部の女工一同が大正12年12月28日に奉納したもので、大震災の約4か月後である。
背後にある供養塔は、昭和4年の建立であり、当初港町の国道沿いに建立されたが、昭和11年11月に現在地に移転した。
従って、この手水鉢は、この供養塔の関係ではなさそうである。
軍需部は大正12年4月1日に港町に新設された組織であるので、その関係もありそうである。
所在:港町公園(横須賀市)
(刻字)
正面:
「奉納」
右面:
「軍需部 女工一同」
左面:
「大正十二年十二月廿八日」
裏面:
*不明