忠魂碑(岡本神明社)

軍事遺物
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海軍水兵小林不二三君の忠魂碑。
碑文によると、小林さんは戦艦三笠に乗艦し、日本海海戦に従軍後、明治38年9月12日、佐世保港内で、三笠艦の爆沈とともに殉職。20歳であった。親族や岡本地区の有志らによって明治40年5月に建立された。
三笠艦の爆沈は、後部弾薬庫の爆発によるものだが、399名もの死者を出した。原因には諸説があるが不明。
碑の正面には忠魂碑の篆額と碑文が、裏面には俳句3首などが刻まれている。
碑高264p、幅83p、厚さ23p、台石58p。
所在:岡本神明社(鎌倉市)


(刻字)
碑正面:
「忠魂碑(篆額)
海軍水兵小林不二三君碑
□□死而寿ふ□死而□者天部固不可測也不二三君小林氏相□ 鎌倉郡玉縄人資性治□夙入舞鶴□兵□日夕精練少不懈怠頗有 令耳□日露役之起や奉職三笠艦□加日本海大海戦君奮撃健冠 大□上官死称揚以功叙勲八等賜白色桐葉章既而凱旋佐世保軍 港□艦由失火條忽爆発君与艦體□没殞□年二十実明治三十八 年九月十二日也我□□謀建碑干鎮守神明祠域内□文予乃叙銘曰
 海戦奮勇  維國之忠 易□□変 □ゆ艨艟
 丈夫□志  溟渤殉□ 勒石□芳 勲績炳煥
 明治四十年五月  枢密顧問官従二位勲一等男爵曽祢荒助撰」
碑裏面:
「・・・         小林八右衛門
二           小林與右衛門
三笠山月は・・・・  小林美右衛門
   小林七太郎親族建之」
台石正面:
「岡本部落賛助員中」