戦歿者慰霊碑(大船観音)

軍事遺物
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西部ニューギニア派遣第三十五師団工兵隊の慰霊碑。石碑は昭和56年に行われた37回忌法要の際に建立された。 また、碑前面の碑誌及び石碑左手の観世音菩薩像は平成5年の50回忌に建立された。
刻字
・碑前面:西部ニューギニア派遣第三十五師団工兵隊(東第二九二五部隊)
戦歿者慰霊碑

・碑側面:昭和十九年四月北支河南省方面より転進す 途中海歿せる者
又無事に任地に着くも食糧の補給等全く無く加えて赤道直下瘴癘
蛮雨のなか飢餓と病魔のために逝った多くの戦友の慰霊のため
謹みて三十七回忌法要を勤め併せて恒久の平和を祈念し之を建つ
    昭和五十六年七月吉日    鎌倉市台  金子 秋雄 旧姓福岡

・碑誌: 曩に戦友諸霊の三十七回忌 に因み当山の御慈慮を忝うし 慰霊碑を建立開眼法要を厳修 永代供養の喪情を捧げ頓証菩 提を冀う
 國民思想の善導と永遠の平 和を築き此れを看守せらるゝ 大観世音菩薩の脚下に建立し 得たるは是れ一重に南溟の孤 島に散華せる戦友の慰霊と御 遺族各位の慰藉を衷心より念 ずるに外ならざるものなり
 第二次大戦後既に半世紀を 閲し茲に諸霊の五十回忌令辰 に相遇て観世音菩薩尊像並碑 誌を建立し専ら祈る大悲の願 力以て去来を示現せんことを
 伏して冀う驪珠滄海に輝き 普く世間を導き賜はんことを
一九九三年三月
 鎌倉市台 金子(旧姓福岡)秋雄謹誌