陸軍歩兵上等兵八木智之碑(勝國寺)

軍事遺物
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支那事変に従軍され、昭和12年10月15日、山西省において戦死された八木智之さんの慰霊碑。
蒔田の勝国寺に昭和14年5月15日、遺族によって建立された。
碑高188p、上台32p、下台23p、基壇50p
所在:勝國寺(横浜市南区)

(刻字)
碑正面:
「陸軍歩兵上等兵勲八等功七級八木智之碑     林銑十郎書」
碑裏面:
「八木□性快活豫テ忠孝ノ念篤シ昭和十二年一月現役兵トシテ歩兵第十六聯隊ニ入營四月滿州國濱江省延壽ニ駐屯附 近ノ警備竝ニ討伐ノ任ニ當ル偶支那事變勃発セルヲ以テ八月十九日延壽ヲ發シ二十八日兵團ノ車馬竝ニ行李監視部 隊要員トシテ熱河省□徳出發九月二十日山西省大同市南方十七里尚希庄ニ於テ任務終了中隊ニ復歸ス九月二十五日 ヨリ十月十四日ニ至ル二十日間連日内長□□線茹越口□□嶺繁峙大營□縣原平鎭□縣□家庄□庄附近ノ各戰闘ニ石川 大尉指揮下ニ砲煙彈雨下沈着勇敢當ニ危険ヲ冒シ率先進撃敵陣ニ突入シテ毎回之ヲ奮取セリ十五日天明ト共ニ山西 省□縣白水村ノ敵ニ對スル歩砲協同下ノ突激戦ニ於テ□我銃砲火□烈死傷續出ノ間□□不□攻撃ヲ強行将ニ突撃ニ移ラントスル刹那敵ノ一彈□上腹部右背部ニ貫通シ為ニ名誉ノ戰死ヲ遂ク享年二十二碑ヲ建ツ□ニ方□題字ノ揮毫 ヲ陸軍歩兵大佐川幡正紀氏   陸軍大将林銑十郎閣下ニ依頼スルヲ得タルハ家門ノ光栄トスル
    昭和十四己卯年五月十五日         川幡正光撰并書」
右側面:
「施主 八木良夫」