特務艦関東殉職者碑(馬門山墓地)

軍事遺物
戻る

特務艦「関東」は、日露戦争で拿捕したロシア艦艇である。大正13年12月9日、舞鶴に向け兵員物資を輸送するため呉軍港を出港したが、12月12日、暴風雨のため、福井県糠浦海岸の二ッ栗岩に激突し、座礁、沈没した。 殉職者は96名または97名と言われている。この碑には68柱が合祀され、大正14年4月の建立。
なお、「関東」の遭難については、遭難地である福井県南条郡河野村に、特務艦関東慰霊碑公園として慰霊碑が建立されており、同村糠浦海岸には「特務艦関東遭難之地」の碑が建立されている。 また、舞鶴海軍墓地には、「特務艦関東殉難者碑」が建立されている。
碑高235p、幅100p、厚さ21p、台石65p、台座105p。
所在:馬門山墓地(横須賀市)

(刻字)
碑正面:
「特務艦関東殉職者碑 海軍中将加藤寛治書」
碑裏面:
「大正十四年四月建之」