招魂塔台座(諏訪公園)

軍事遺物
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明治45年5月27日の海軍記念日に、横須賀海軍工廠工員の殉難者の慰霊のために、諏訪山公園山上に建立された。
招魂祭は工友会の最大行事として毎年海軍記念日に行われてきた。銅合金製の招魂塔は、戦後まもなくGHQの指示で撤去されたようで、現在、台座のみが残っている。台座の大きさは、高さ約150p、幅・奥行約680pである。
塔身には、正面に「招魂塔」、側面に「海軍中将従四位勲二等功四級 坂本一題」、裏面に「明治四十五年五月二十七日 横廠工友會建之」が刻まれていた。
基礎部分の正面には
「人臣之道在盡忠報國盡忠報國之道在愛職而愛職
者能殉其職是至誠也矣回顧 朝廷創始造船事業
于此地以来殉其職者不少何其壮也是皆至誠愛職
者足以垂範後毘矣於是横廠工友會ト地建碑永修
祀典是不獨慰盡忠報国之英魂亦可以風勵天下人
心也銘曰
 生致其力 製艦斯剛 死盡其職 我武維揚
 霊峰皚々 東海洋々 一世功大 千秋名芳
海軍主計大監従五位勲四等功四級窪田重弌撰」と刻まれていた。
かっての招魂塔は、当時の絵葉書等で見ることができる。




イラストは、かっての招魂塔の姿。

「横須賀海軍工廠外史<改訂版>P536」より