明治十年西征陣亡軍人之碑(伊勢山公園) |
軍事遺物 |
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西南戦争における高座郡下各村の戦没者11柱を合祀した慰霊碑。有志によって明治13年8月に建立された。裏面には建碑関係者が詳細に刻されている。
碑高216p、幅150p、厚さ26p、台石45p、基壇105p。 所在:伊勢山公園(藤沢市) (刻字) 碑正面: 「明治十年西征陣亡軍人之碑(篆額) 左大臣有栖川熾仁親王御題額 三月十二日於肥後國横平山戰死 藤澤驛 牧荘次郎 三月二十日於肥後國二俣村戰死 菱沼村 島ア瀧藏 三月十二日於肥後國岡本村戰死 堤村 小宮松五郎 於肥後國植木口負傷四月十七日死 一ノ宮村 鈴木荘藏 於肥後國二俣口負傷四月廿一日死 宮山村 杉山勝五郎 四月廿一日於肥後國河原村戰死 大庭村 橋徳次郎 於肥後國玉名村負傷三月二日死 倉見村 山田啓次郎 三月廿一日於肥後國植木町戰死 圓行村 持九元次郎 三月十五日於肥後國山鹿口車坂戰死 草柳村 小菅ア次郎 四月十一日於肥後國荻迫村戰死 柏ケ谷村 田野口熊藏 六月廿四日於薩摩國大明神岡戰死 深谷村 多田佐十郎 菱潭巻熹書 (印)」 裏面: 「祭主 座郡各村 藤澤驛中 世話人 戸部助八 櫻本喜兵衛 梶庄右衛門 猪飼市右衛門 中村徳次郎 橋本保太郎 寺田三郎兵衛 福岡平一郎 中野半兵衛 山際幸四郎 川上九兵衛 上木徳次郎 上木善之助 平野彦四郎 贄田元禎 梶政史 金井又兵衛 小宮忠三郎 山口倉吉 木村嘉兵衛 金井新昌 上野清兵衛 小嶌万藏 平野藤左衛門 丸家冠之助 志村市兵衛 田村佐兵衛 小川周司 近藤光英 杉田半右衛門 廣瀬藤右衛門 三橋善太郎 堀内貞一 鈴木久兵衛 北畠忠兵衛 齊藤清次郎 特志 岩倉殿 補助 稲垣道生 伴野淳藏 田所範 堀内立雄 伊東一暁 青木察善 藤澤警察署 詰合中 發起 丸家冕 青木精也 毛利元俊 座各村有志代理 大澤新平 明治十三年八月樹碑 特志 東京本郷 池田伊之助 石川縣士族 永井九十九 鵠沼村 淺場常次郎社家村 柳下志け 羽鳥村 三觜八郎右衛門 片瀬村 彫刻者 秋本平次忠義」 |
(伊勢山公園について) 碑が建てられている伊勢山公園には、当該碑のほか3基の碑(殉國勇士招魂碑、明治丗七八年戰役陣亡軍人之碑、忠魂碑)が集められている。 これらは、もとは藤沢町内の白旗神社など各所に建立されていたものだが、関東大震災で倒壊、大正14年頃、地域の在郷軍人会が中心となって、これらの碑を伊勢山に集めて、桜を植樹し、招魂祭を催して慰霊を行った。これが公園の創始である。 |