慰霊五輪塔(蓮慶寺)
 「海軍二相空特幹普通科練習生殉職者」
 「海軍六期飛整予備学生戦死者」
 「龍田丸遭難者」

軍事遺物
戻る

大東亜戦争で戦没、殉職された方々の慰霊のための五輪塔であり、平成12年3月に建立された。
・右手の五輪塔は、第二相模野海軍航空隊における普通科練習生殉職者の慰霊塔である。この航空隊は昭和18年に開隊した航空整備員の教育訓練部隊である。なお、刻字中、特幹とあるがこれは陸軍の特別幹部候補生のことと思われる。なぜここに書かれているか不明である。蓮慶寺の住職によって建立された。
・中央は、飛行機整備予備学生の戦没者の方々の慰霊塔である。第六期は、追浜海軍航空隊に昭和18年頃に入隊されたものと思われる。
・左手は、昭和18年2月8日に沈没した龍田丸の乗員の慰霊塔である。龍田丸は昭和5年に就役した日本郵船の遠洋客船で、太平洋戦争中は海軍に徴用され、トラック島への兵員輸送中、米潜水艦ターポンの魚雷攻撃により撃沈され、乗組員198名、乗船員1283名の計1481名全員が死亡した。碑文から判断すると、住職は龍田丸船長の次男であるようだ。
塔高175cm、台石10cm
所在:蓮慶寺(大和市)


(刻字)
正面:*右塔より
「海軍二相空特幹普通科練習生殉職者諸霊」
「海軍六期飛整予備学生戦死者二十七名之霊」
「昭和十八年二月八日遭難龍田丸一四八一名之霊」

裏面:
「施主 名誉住職 渡辺全龍 平成十二年三月吉日」
「篤志者 高橋和殿(檀家) 金拾万円也 六期追浜会有志殿」
「施主 渡辺全龍(龍田丸船長 木村庄平 次男)」