故陸軍歩兵曹長平本八郎之碑(青蓮寺)

軍事遺物
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昭和14年9月19日、河北省の戦闘において腹部に貫通銃創を受け戦死された平本八郎さんの慰霊碑。昭和15年9月、遺族によって建立された。
碑高234cm、幅91cm、厚さ14cm、台石23cm
所在:青蓮寺(横浜市神奈川区)

(刻字)
碑正面:
「義勇奉公 故陸軍歩兵曹長勲七等功六級平本八郎之碑」
碑裏面:
「故平本八郎君ハ昭和五年十二月一日現役兵トシテ獨立守備歩兵第三大隊ニ入營翌年九月十 九日滿州事変ニ従ヒ營口占領後各地ニ轉戰其参加セル警備討伐等ヲ合スレバ前後實ニ三十 餘回殊ニ同七年九月十三日ノ戰闘ニ際シテハ重機関銃分隊長トシテ部下ヲ指揮シ克ク其責 務ヲ盡ス就中追撃戰ニ於テハ最モ勇猛果敢ニ行動シ機関銃ノ特性ヲ遺憾ナク發揮シ隊長ヨ リ表彰状ヲ授與サル同八年五月三十日満期除隊トナリテ歸郷シ兩親ニ孝養ヲ盡シツヽ淺野 カーリット株式會社保土ヶ谷工場ニ通勤同九年四月二十九日満州事變ノ戰功ニヨリ勲八等白色 桐葉章並ニ従軍記章滿州建國章等ヲ授與サル今回ノ支那事變勃發スルヤ同十三年四月二十 三日大命ヲ拝シ歩兵第四十九聯隊應召機関銃中隊ニ編入同年八月十五日陸軍歩兵伍長同十 四年五月六日北支派遣ノ為東京芝浦港ヲ出帆青島ニ上陸夏津附近ノ警備又ハ討伐ニ参加シ テ常ニ抜軍ノ勲功ヲ顕ハス眞ニ軍人ノ亀鑑トスルニ足ル同十四年六月十日附陸軍歩兵軍曹 ニ進級同年九月三日ヨリ同十九日迄山東省河北省等ノ討伐戰ニ従ヒ河北省南樂縣千口ノ戰 闘ニ於テ部下ニ督勵猛進ニ猛進ヲ重ネ力戰奮闘中不幸腹部ニ貫通銃創ヲ受ケ靖柱ノ華ト散 ル時昭和十四年九月十九日次ニ陸軍歩兵曹長ニ進級同十五年六月一日戰功ニ徴リ勲七等功 六級ニ叙セラル
昭和十五年九月建之   建主 平本リウ」
「獻燈
 横濱市銃後奉公會長 横濱市長 半井清」