殉職追悼之碑(誓傳寺)

軍事遺物
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昭和20年4月12日の本宮空襲におけるグンゼ工場(当時は郡是工業株式会社本宮工場)の殉職者の追悼碑である。製糸工場であるため殉職者38名のうち、女性が24名も含まれている。
本宮空襲は、まさに本宮町にあったグンゼ工場を狙って行われたもので、ウィキペディアでは死者4名とあるが、碑によると工場だけで38名であり全体ではもっと被害が大きかったものと思われる。 書の波多野林一とは郡是製糸の第4代社長である。
碑は、空襲から3年後の昭和23年4月12日に建立されているが、占領の統制下でよく建立できたものである。
所在:誓傳寺(本宮市)

(刻字)
碑正面:
「殉職追悼之碑 波多野林一書」
碑裏面:
「昭和廿年四月十二日郡是製糸株式会社本宮工場ニ於テ殉職者芳名
志村馨  福井博  古家枡沼  佐久間信吉  三瓶好蔵  橋本貞男  菅野正見  三本菅重春  渡邉良光 國分秀雄  佐藤傳蔵  萩野美成  星野新  佐竹金吾  押山次男  荒ハナ  菅野テル  遠藤幸江  加藤ハナ  野内ミイ  根本アヤ  三浦トヨ  長谷川トク代  菊地トヨ  武藤チイ  渡邉米子  國分ヒデ子 佐藤キヨノ  國分サダ  渡邉ミサ  圓谷キミ  渡邉武子  渡邉ヤス  熊倉ナツ  鈴木フミ  平栗ハナ  福田コウ  福田正己  福田篤子
發起人
吉田正太郎  大道寺幸一  西田勇三郎  小口孫四郎  三宅俊夫  塩見敬市郎  笠木貞男  野本貞吉 荒木宗太
 右為追悼有志相圖リ昭和廿三年四月十二日建之」