萬霊法塔(大宝寺)

軍事遺物
戻る

日蓮宗開山忌の昭和6年11月9日に除幕された。中央に石像を安置し、左右に震災横死者と日清・日露戦役戦死者の慰霊碑を配置した立派な萬霊法塔である。日蓮上人650年遠忌の法要も盛大に行われた。
石碑部分:碑高150p、幅42p、厚さ39p、台石31p、基壇160p
所在:大宝寺(鎌倉市)

(刻字)*向かって右手の石碑
正面:
「報国殉難戦死者之霊」
右面:
「奉埋蔵
法華経一部開結 十巻 積功累徳簿 一巻
祖御遺文全集 一巻
経意志一部八巻六萬九千三百八十四文字一字一石
鎌倉忠魂録 一巻 戰死者名簿 一巻
関東震災誌 一巻 罹災者名簿 一巻
裏面:
「維昭和六年十一月吉辰 多福山三十七世 日音 (花押) 東儀春□謹書」
台石右面
「腰越 神戸講中 濱上講中 中原講中 土橋講中 下町講中
横濱 魚河岸有志
後援 鎌倉町役場
石工 石吉
工事監督 小林權太郎」

(刻字)*向かって左手の石碑
正面:
「大震火災横死者之霊」
裏面:
「□之意趣   萬霊令法久住 □祖大□六百五十遠忌御報恩
□□□〜
日清日露日□大戦報国盡忠殉死之英霊
大正大震火災殃死之萬霊
鎌倉町内水陸殃死並無縁法界萬霊
施入丹精之面 先祖代々之精霊」
台石裏面:
「門前 今村吉太郎 吉田初太郎
鎌倉 牡丹餅講中 材木座講中 小町講中 雪ノ下講中 扇ヶ谷講中 由比ヶ濱報恩會 長谷講中 坂ノ下講中 浄明寺講中 山ノ内講中 〜」
台石左面:
「本願主 大宝寺住職 □□  願主 □□〜
檀家總代 山田 沖 小林
世話係 沖 小林 矢澤勘次 山田豊次郎 小林銀太郎 石渡喜佐□」