忠誠(陸軍墓地)

軍事遺物
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第一世界大戦に日本は参戦、横須賀の重砲兵第一旅団は独立攻城重砲兵第二大隊を編成(24p榴弾砲4門編成の第一中隊と20p榴弾砲4門編成の第二中隊からなる)し、青島要塞攻撃に参加した。その際の戦死者7名の表忠碑である。第二大隊長ほか将校下士卒によって大正3年12月に建立された。台石は、昭和39年の改修の際に新設されたものと推測される。
陸軍墓地は、明治25年に要塞砲兵連隊の埋葬地として開設されたもので、平作陸軍墓地という。
所在:陸軍墓地(横須賀市)

(刻字)
・碑正面:
「忠誠
陸軍砲兵伍長 勲八等功七級 鈴木彦太郎
同       同      常磐民次郎
同 上等兵  同      海老原末吉
同       同      平林歌太郎
同       同      伊藤與吉
同       同      岡橋周藏
同 一等卒  同      流石孟武
     之墓」
・碑裏面:
「大正三年八月二十三日獨逸國ニ對シ宣戰ノ大詔渙發師ヲ支那國山東省ニ出サルルヤ重砲兵第一旅團ヨリ獨立重砲兵第二大隊ヲ編成シ青嶋ノ攻城ニ參加セシメラル 此七勇士ハ十月初旬大隊ノ勞山灣上陸以來櫛風沐雨克ク困苦欠乏ニ堪ヘ彈雨ヲ冒し砲煙ヲ潜リ奮戰勇闘能ク其任務ヲ盡セシカ卒ニ夾連溝ノ陣地ニ於テ壮烈ナル戰死ヲ遂ク 凱旋ニ方リ其遺灰ヲ異域ニ残スニ忍ヒス茲ニ衛戍地ニ奉齎シテ碑ヲ建テ以テ長ニ其忠烈ヲ表ス
獨立攻城重砲兵第二大隊長 陸軍砲兵中佐  緒方勝一 外将校下士卒一同
大正三年十二月」