神州不滅特別攻撃隊之碑(世田谷観音寺)

軍事遺物

終戦直後の8月19日、満洲に派遣されていた陸軍の青年将校10名が、戦争終結を潔しとせず、ソ連軍戦車隊に向け特攻出撃を行い全員戦死された。
この出来事を顕彰し、10柱の英霊を慰霊するため昭和42年5月に建立された。碑には特攻出撃に使用された機体のイラストも添えられている。 所在:世田谷観音寺(世田谷区)

(刻字)
碑正面:
「神州不滅特別攻撃隊之碑
第二次世界大戰も昭和二十年八月十五日祖国日本の敗戰と云う結果で終末を遂げたのであるが終戰后の八月十九日午后二時当時満洲派遣第一六六七五部隊に所属した今田均少尉以下十名の青年将校が 国敗れて山河なし生きてかひなき生命なら死して護国の鬼たらむ と又大切な武器である飛行機をソ連軍に引渡すのを潔しとせず谷藤少尉の如きは結婚間もない新妻を後に乗せて前回二宮准尉の偵察した赤峰附近に進駐し来るソ連戰車群に向けて大虎山飛行場を発進前記戰車群に体当り全員自爆を遂げたものでその 自己犠牲の精神こそ崇にして永遠なるものなり 此處に此の壮挙を顕彰する爲記念碑を建立し英霊の御魂よ永久に安かれと祈るものなり
陸軍中尉 今田達夫 広島
 〃   馬場伊与次 山形
 〃   岩佐輝夫 北海道
 〃   大倉 巖 北海道
 〃   谷藤徹夫 青森
 〃   北島孝次 東京
 〃   宮川進二 東京
 〃   日野敏一 兵庫
 〃   波多野五男 広島
少尉   二ノ宮清 静岡
昭和四十二年五月 神州不滅特別攻撃隊顕彰会建之」