僧侶の墓石に使われる卵塔状の石碑である。
台石に碑文が刻まれたプレートが取り付けられているが、太平洋戦争末期に特攻攻撃を敢行した神風特別攻撃隊菊水部隊天山隊員のための慰霊碑である。
天山隊は其の名の通り海軍の艦上攻撃機「天山」を使用した部隊で、天山の搭乗員は3名のため、天山9機計27名で出撃全員戦死された。
遺族会が昭和36年12月に建立した。
所在:世田谷観音寺(世田谷区)
(刻字)
碑正面:
「天山隊之碑 元海軍大将橋三吉書」
碑裏面:
「昭和三十六年十二月 天山隊遺族会建之」
台石正面:
「大東戦争末期昭和二十年四月六日鹿児島縣串良基地進発沖縄周辺に来寇中の敵機動部隊に体当たり攻撃を敢行し戦艦五隻空母二隻及艦種不詳三隻を轟沈或は大破し多大の戦果を挙げ全員散華せり
神風特別攻撃隊菊水部隊天山隊員
攻撃第二五一飛行隊 海軍少佐 齋藤録郎
海軍少尉 牧島治二
同 田辺 實
同 山 要
同 野田 榮
同 堤 勉
同 嘉戸 i
同 原 敬冶
同 岡 和夫
同 太田末廣
同 島知善
同 豊田 誠
攻撃第二五四飛行隊 海軍大尉 熊澤庸夫
海軍少尉 萩原 武
同 川添多貴男
海軍大尉 桝見良雄
海軍少尉 野口吉正
同 望月九州男
攻撃第二五六飛行隊 海軍少佐 吉岡久雄
海軍大尉 武下 明
海軍少尉 山口武雄
海軍大尉 山村英三郎
同 植島幸次郎
海軍少尉 飛田与四郎
同 田中和夫
同 大倉由人
同 河P 厚」