馬頭観音(東山)

軍事遺物

東山中学校の東側の坂道途中に祀られている路傍の馬頭観音。これは、軍馬の供養碑であるが、このあたりは駒沢練兵場の東端にあたる跡地であり、この坂道で軍馬を使った厳しい訓練が行われという。脇に目黒区教育委員会が設置した説明板があり由来が記されている。
所在:(東山:目黒区)

(刻字)
碑正面:
「馬頭観世音」
碑裏面:
(説明板の通りであるが、「福富号」ではなく「福宮号」と刻まれている。)
説明板:
「東山の馬頭観音
かって、このあたり一帯は旧駒沢練兵場の跡で、旧陸軍の近衛第一師団5000人の将兵と1300頭の軍馬が日夜訓練に励んでいたところです。特に、東山の傾斜地での急坂路訓練は大砲を6頭立ての馬に引かせて坂を駆け上がり下りをくりかえす人馬一体となっての厳しい訓練でした
この馬頭観音碑は軍馬を愛し大切にしていた旧軍隊の兵士が訓練にたおれた2頭の軍馬の供養碑として建てたものです。
正面に馬頭観音の文字を刻み、背面には「”苫良号”、腰椎骨折、大正11年4月23日死去、”福富号”急性伝染性貧血、大正11年5月10日死去、大正11年5月22日供養、第3中隊」と由来が書かれています。
東山中学校生や地元の人々の善意で屋架が設けられて大切に保存されています。 平成4年3月  目黒区教育委員会 東山1−24]