忠魂碑(有馬小前専有地)

軍事遺物

有馬村における各戦役の戦没者161柱を合祀した忠魂碑。この専有地には3基の戦争碑が集められているが左手の大きな石碑である。正面には川村陸軍大将の揮毫で忠魂碑の文字、裏面には殉国の英霊として161柱の姓名が刻まれている。有馬村が昭和22年8月1日に再建した。
「神奈川のいしぶみ」によると、この忠魂碑は大正15年に建立されたもので、終戦時一旦撤去して本覚寺に隠され、昭和22年に再建されたものという。正面の揮毫は大正15年歿の川村大将のものであるので当時のもの、裏面は再建時に再刻されたのであろう。
有馬村は、明治22年4月1日に中河内村・中野村・社家村・今里村・上河内村・杉久保村・本郷村・門沢橋村の8村が合併して誕生した村で、昭和30年7月20日に海老名村と合併して海老名町になり、昭46年11月1日に市制施行した。
碑高300p、幅140p、厚さ19p、台石高90p
所在:有馬小前専有地(海老名市)

(刻字)
碑正面:
「忠魂碑   元帥陸軍大将子爵川村景明書」
碑裏面:
「殉國英霊 神部惣吉 木榮吉 佐野善八 鴨志田浪藏 森谷粂治郎 富塚米吉 落合度定 鈴木菊治郎 出井奥次郎 市川吉藏 平本清藏 清田信司 濱田八郎 柳田英一 神部國雄 川口定男 澤喜作 齋藤弘 佐藤義 宮臺嘉晴 濱田作治 柳田祐次 大貫利久 市川保道 木内肇 古泉正二 古谷立男 尾上清 青木信芳 川口朝幸 小澤和一 橋斌 中島久次 古郡勝基 古泉榮 鈴木功 二見正夫 小針憲蔵 落合毅 小松茂 根村神酒男 内田久男 池亀義三 尾上淳 米山力 内田毅 金子直? 金子忠治 二見平 二見禮作 大矢進 神部和己 佐藤榮一 佐野定吉 五十嵐光雄 西海榮 鴨志田作司 佐藤公世 二見梅吉 武藤正男 池亀宗治 清田洋一 指籏清一 落合計仁 西海芳治 木内如雄 加藤廣 武井清吉 松井茂 二見友保 鈴木澄男 宮臺剛四郎 西海幸作 鈴野義春 米山近藏 神部利治 中島八郎 青木廣志 出井勝重 鴨志田稔 古郡勝重 小倉梅次郎 勢メ夏治 松井磯要 青木良 狩野智宏 鈴木米藏 柏木辰夫 古谷義一 西山金司 落合信一 清水春雄 野惣吉 神部清 鴨志田桂 中野勇 中島喜久一 牛村時次 細谷五郎 與安雪次郎 鴨志田武雄 中野利治 古郡豊吉 西海寛 大貫明 米山茂勝 宇田直江 木内豊 新戸吉三 水島春吉 武井進 夏原太一 濱田貢 三田祐治 新戸榮 奥田蓑吉 鴨志田利三郎 猪熊氏治 池亀利明 牛村竹三 中島敏夫 柳下實 岡部辰也 濱田良 宇田憲 濱田助利 南橋敏雄 吉川節治 新戸國松 古谷博宜 二見親男 石井利藏 平本富造 青木準治郎 小針寛藏 橋龍司 廣ア義務 青木長雄 宮代宗雄 遠藤弘 大矢光雄 中島關近 大貫嵩 中島進一 桑島武次郎 落合亨 與安貢 柏木輝夫 井出孝 落合道廣 平出悟 二見正二 清水重雄 遊作喜夫 佐野春一 木内修 大島誠一 神部孝一 内海朝雄 石川謙治 二見政義
昭和二十二年八月一日 有馬村遺族後援會  栗山唯司謹書」