昭和31年に箱根町に合併するまで存在していた温泉村、宮城野村、仙石原村における日露戦争の戦没者5柱を合祀した忠魂碑。明治38年3月15日に連合軍友会によって建立された。
その後、温泉村における大東亜戦争の戦没者59柱を追祀し、現在の姿となった。碑の両脇には同じ形の台座が残り、軍友會と刻まれている。砲弾等の廃兵器が置かれていたのではないかと推測される。
碑高225㎝、幅73㎝、厚さ42㎝、台石65＋50㎝
所在：常泉寺墓地（箱根町）
（刻字）
碑正面：「忠魂碑」
左側面：「明治三十八年三月十五日 温泉村 宮城埜村 仙石原村 聯合軍友會長 山口仙之助建之」
右側面：
「功七級勲八等陸軍歩兵上等兵 仲由次郎 明治三十七年八月廿日戰死
功七級勲八等陸軍歩兵上等兵 加藤品五郎 明治三十七年六月廿ニ日戰死
陸軍歩兵一等卒勝俣新蔵 明治三十七年十一月三十日戰死
陸軍歩兵上等兵 勝俣清七 明治三十七年十一月廿六日戰死
功七級勲八等陸軍歩兵上等兵 鈴木鶴三郎 明治三十七年五月廿六日戰死」
裏面：
「功七級勲八等陸軍歩兵伍長 磯﨑光長 昭和十三年十月二十三日戰死
功七級勲八等陸軍歩兵上等兵 安藤一巳 昭和十三年十月二十六日戰死
勲八等陸軍砲兵上等兵 亀田好光 昭和十□年三月十六日戰死
大東亜戰爭温泉村戦歿者
（加藤元俊 ほか 55柱の英霊名）」
台石正面：「軍友會」
石柵：「御大典紀年石柵 昭和三年十一月建設 温泉村在郷軍人會」
花立：「終戦五十回忌平和祈念 平成六年八月十五日 宮の下地区戦没者遺族会」