戦災殉難諸精霊供養塔(善光寺別院)

軍事遺物

境内左手の三界萬霊塔の上に、大小二つの御影石製の碑が建てられている。大きい方は「有縁無縁諸精霊供養塔」、小さい方が「戦災殉難諸精霊供養塔」である。碑は五輪塔を模したもので、東面に地・水・火・風・空を表す梵字が刻まれている。
全106回行われたとされる東京空襲のなかでも昭和20年5月25日の空襲は山の手空襲と呼ばれ、山の手に470機ものB29が来襲し、3月10日の東京大空襲の死者10万人に次ぐ、3,651名もの死者を出した。この空襲で皇居が被災し、東京駅も全焼したのである。
この時の青山地区周辺における戦災殉難者の供養塔であり、昭和41年5月25日に地域の有志らによって建立された。
所在:善光寺別院(港区)
(刻字)
碑正面:「(梵字)  戦災殉難諸精霊供養塔」
碑左面:「昭和二十年五月二十五日  爲大東亜戰爭青山周邊戰災殉難者」
碑裏面:「昭和四十一年五月二十五日  有志者一同建之」