明治三十七八年役戦死者忠魂碑(深川公園)

軍事遺物

この忠魂碑は深川區(現在の江東区)出身の日露戦争の戦没者の忠魂碑で、深川区奉公会が建立した。高さ二丈五尺(7m50p)、幅八尺五寸(255p)の仙台石の巨碑である。並んで日清戦役の忠魂碑も建てられている。 揮毫は澁澤栄一。栄一の日記に明治39年5月6日に揮毫すとある。
裏面に戦没者112柱の英霊名が刻まれているが、全員陸軍軍人である。また、建立年月日がないが、たぶん裏面の左手に破損の跡があるのでここに刻まれていたものと思われる。 除幕式は明治明治41年2月10日、栄一も参列している。
深川公園は富岡八幡宮の別当であった永代寺(明治の神仏分離令で廃寺)の跡地に明治6年に開園した我国初の公園のひとつである。
所在:深川公園(江東区)
(刻字)
碑正面:「明治卅七八年役戰死者忠魂碑 正四位勲三等男爵澁澤榮一謹書 木旭晨刻」
碑裏面:「陸軍歩兵曹長勲七等功七級 藤井専之助 〜 陸軍砲兵輸卒 山田金藏
深川區奉公會建之
(28行4列にわたって兵種、階級、勲功、氏名が刻まれている。全112柱 総て陸軍軍人である。)」