魂 歩兵第二百三十聯隊(和歌山県護国神社)

軍事遺物

歩兵第230連隊の慰霊碑で昭和52年10月に建立された。碑の裏面に碑文が、台石前面に部隊の戦史が刻まれている。
所在:和歌山県護国神社(和歌山市)
(刻字)
碑正面:「魂 歩兵第二百三十聯隊」
裏面:「碑文 戰後三十三周年を迎えるに當たって 遠く南瞑瘴癘の地に斃れた戰友 我等と共に戰って異郷に骨を埋めた幾多の英靈を偲び 碑を建て 英魂録を収め 我が部隊の戰史を刻記して この地に永久に留めるものである
昭和五十二年十月 関西歩二三〇の会 戰友一同」

「部隊戰史
昭和十四年八月七日歩兵第二百三十聯隊は(通稱沼第八九二六部隊)第三十八師団(名古屋)隷下として編成完了同年十月から南支派遣軍として広東省附近に駐屯諸作戦に参加昭和十六年十二月八日 大東亜戰爭緒戰に香港島攻略に偉功を樹てたが損耗甚大とのため昭和十七年一月三日広東駐留の歩兵第百六十一聯隊より兵員補充その要員は和歌山大阪兵庫健児総勢一千余名 昭和十七年三月ジャワ島スマトラ島作戰に参加昭和十七年十月十四日ガダルカナル島に上陸ルンガ飛行場総攻撃に参加したが遂に成らず 補給絶え弾薬糧秣なきまゝ尚敢闘したが部隊の被害九〇%を越える 昭和十八年七月ニュージョージア作戰に参加 昭和二十一年五月復員完了」