昭和20年5月25日に起こった山の手空襲の慰霊碑。平成19年1月建立。若者で賑わう表参道交差点のみずほ銀行前に建てられており、ここは、当時多くの方が亡くなった場所なのである。
25日の夜間、山の手地区に470機ものB29が来襲、高性能焼夷弾3000トンを投下し、死者3,651名を出した。焼夷弾の量は死者10万人に及んだ3月10日の下町大空襲の倍の量だという。この空襲で東京駅や皇居も被災した。
所在:みずほ銀行青山支店前(港区)
(碑文)
碑正面:「和をのぞむ 太平洋戦争の末期、昭和二十年五月、山の手地域にも大空襲があり、赤坂・青山地域の大半が焦土と化しました。 表参道では、ケヤキが燃え、青山通りの交差点附近は、火と熱風により逃げ場を失った多くの人々が亡くなりました。 戦災により亡くなった人々を慰霊するとともに、心から戦争のない世界の平和を祈ります。
港区政六十周年にあたり、この地に平和を願う記念碑を建立します。
平成十九年一月 港区赤坂地区総合支所 区政六十周年記念事業実行委員会」