忠魂碑(荻野神社)

軍事遺物

荻野村(昭和31年厚木市に編入)における日清戦争戦没者1柱、日露戦争戦没者9柱の忠魂碑。明治41年9月15日の建立であり、荻野神社境内の左手に外側を向いて建てられている。碑には日露戦役の忠魂碑と彫られているので、日露戦争戦没者の碑に日清戦争の戦没者を加えたといったところであろうか。建立者の記載はない。
神社隣接地は昭和21年まで旧荻野村役場があった場所であるが、跡地には戦後に慰霊塔平和の碑が建てられ地域の平和祈念の場となっている。
碑高207p、幅96p、厚さ9p、台石高20p、台座55p
所在:荻野神社(厚木市)
(刻字)
碑正面:「明治卅七八年戦役 忠魂碑  希典書」

裏面:
「明治四十一年九月十五日建之
日清 故陸軍輜重輸卒 難波倉吉
日露 故歩兵軍曹勲八等功七級 網嶋市三郎
 故歩兵上等兵勲八等功七級 柳田泰藏
 故歩兵上等兵勲八等功七級 難波豊吉
 故砲兵上等兵勲八等 土屋直吉
 故歩兵一等卒勲八等 難波房治
 故歩兵一等卒勲八等 難波半之助
 故歩兵ニ等卒勲八等 神ア藤重郎
 故砲兵ニ等卒勲八等 小林政次
 故砲兵ニ等卒 林政太郎」