海軍特別年少兵制度は昭和17年に入団した第一期生から昭和20年の第四期生まで存在した。
昭和19年5月、第三期生のうち1500名が武山海兵団に入団し、昭和20年4月まで教育訓練を受けた。
このことを記念し、戦没者の慰霊を含めて昭和48年5月27日に武山海兵団の跡地である海上自衛隊横須賀教育隊構内に建立された。碑の脇の銅板に碑文が刻まれている。
所在:横須賀教育隊(横須賀市)
(刻字)
碑正面:「海軍特年兵
第三期機関、工作科練習兵製作」
(碑文)
「海軍特年兵
海軍特年兵制度は、太平洋戦争勃発直前に将来の海軍中堅士官の養成を目的として創設され、横須賀、呉、佐世保、舞鶴の各鎮守府海兵団に於て一年間の基礎教育が行われた。
全国から選抜された若冠十四才の練習兵は、一期から四期に亘り一万七千余名を数える。練習兵は戦局激化の中、連日苛烈なる軍事教練と、幹部としての教養を身につける必要から、特に普通学教育も施された。練習兵の教育課程修了後、多くは各術科学校を経て、あるいは直接実戦部隊に配属され祖国防衛の防人として第一線に赴き、輝やかしき武勲をうちたてながらも、五千有余名が戦場に散華した。これは帝国海軍史上最年少十五才の戦死者であった。
このたび、この由緒ある地に海上自衛隊のご厚意を得て、海軍特年兵の名を刻み、各分隊協力し之を建つ。
昭和四十八年五月二十七日
【第一期】第十一分隊 第十二分隊 第十三分隊 第六十一分隊 第六十二分隊 第八十七分隊 第九十一分隊
【第二期】第十四分隊 第十五分隊 第六十三分隊 第八十八分隊 第八十九分隊 第九十二分隊
【第三期】第二十一分隊 第二十二分隊 第二十三分隊 第二十四分隊 第二十五分隊 第二十六分隊 第二十七分隊
【第四期】第二十二分隊 第二十三分隊 第二十四分隊 第二十五分隊 第二十六分隊 第二十七分隊 第二十八分隊」