上海事變戦死者之碑(馬門山墓地)

軍事遺物
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昭和七年、満州事変の後の抗日運動が激化した上海で、日本托鉢僧襲撃事件が起こった。これがきっかけとなり日本海軍は陸戦隊を出動させ中国軍と衝突した。これが上海事変で、この戦闘で戦死した59柱の英霊を慰霊するために昭和8年1月に馬門山墓地に建立された。
碑は桜御影石製、舟型の独特の形状、海軍中将野村吉三郎の書により「上海事變戦死者之碑」と刻まれている。
上海事変の慰霊碑に関しては、各鎮守府から出兵した関係で馬門山墓地の他にも、呉海軍墓地に「上海満州事変戦没者之碑」が、佐世保海軍墓地に「上海事変戦死者之碑」が建立されている。
碑高260p、幅139p、厚さ79p、台石(御影石)61cm、台石(2段)90p。
所在:馬門山墓地(横須賀市)

(刻字)
碑正面:
「上海事變戦死者之碑
  海軍中将野村吉三郎 書」