護国塔(円覚寺) |
軍事遺物 |
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円覚寺境内、選仏場に隣接する一角に聳えている。正面には「護国塔 従軍司教釈宗演 書」とある。建立年月は「明治四十年四月」、建立の趣旨等不明であるが、揮毫の「従軍司教釈宗演」とは、明治37年に日露戦争の従軍司教として従軍した円覚寺管長であり、建立年の明治40年から考えてみると、この塔は日露戦争の戦没者の慰霊塔であり、また、正面石垣に設けられている石蓋に錨の模様が刻まれていることから海軍関係のものではないかと推測される。 裏面にある「海函應」とは、明治38年、釈宗演師を継いで円覚寺派管長に就任した宮路宗海師(函応宗海)のことであり、建立者である。 蛇足であるが、手前の碑は、空手道の始祖として船越義珍師を顕彰する碑である。 所在:円覚寺(鎌倉市) (刻字) 正面: 「護国塔 従軍司教釈宗演 書」 裏面: 「明歿匪躬節幽為護国魂 魂乎没生死長興此碑孝 明治四十年四月 円覚管長 海函應誌」 |