軍艦長門碑(ヴェルニー公園)

軍事遺物
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国民に永く親しまれた長門を記念する碑で、軍艦長門記念碑建設委員会により昭和51年5月27日、臨海公園(現ヴェルニー公園)に建立。長門のブロンズ像は半立体で迫力がある。
揮毫は、海軍中将新見政一、撰文は阿川弘之である。
碑高236p、幅222p、厚さ100p。
所在:ヴェルニー公園(横須賀市)

(刻字)
碑正面:
「軍艦長門碑
 ありし日の 聯合艦隊旗艦長門の姿を ここに留めて 昭和の激動の時代を偲ぶよすが
 とする 政一書」
碑裏面:
「ここに記念する軍艦長門の勇姿は、昭和初頭のそのさながらの艦容である。長門は大正六年八月二十八日、呉海軍工廠において起工し八年十一月九日命名進水、九年十一月二十五日に竣工した。この翌年横須賀で建造された同型艦陸奥と共に、技術の粋を尽くした世界最大の戦艦といわれた。40cm主砲を始めて搭載し、檣楼や防御方式など多くの独創を採り入れた最初の高速戦艦でもあった。其後さらに昭和十一年まで大改装が施され艦容を一新している。就役以来横須賀鎮守府に所属し、久しく連合艦隊旗艦となり、国の護りとして国民の心に親しまれた。大東亜戦争にはもとより、諸方に活躍し終戦に至るまでその巨影を全うした唯一の戦艦である。昭和二十年九月十五日を以って艦籍を解かれ、ビキニの原子爆弾実験にさすがにその強靭さを示しながら、名艦の終末を告げた。いま追惜の念から、国民有志の拠金によって、旧母港の勝地にこの碑を建てる。
要目
           建造時           改装後
排水量   33800トン(常備状態)    43400トン(公試状態)
速 力    26.5ノット            25.0ノット
軸馬力   8000馬力               同
主 砲    40p砲 8門             同
 最大仰角 30度              43度
 最大射程 30200m            37900m
副 砲    14p砲 20門         同 18門
高角砲    8p砲 4門           12.7p砲 8門
対空機銃    無              25o機銃 20挺
航空機      無              水上機 3機
  主砲は三年式45口径40p砲 弾丸の重さ1トン
昭和五十一年五月二十七日 軍艦長門記念碑建設委員会」
裏面下部:
「撰文 阿川弘之  書 新見政一  創案彫刻 田畑一作  鋳造 伊藤忠雄
銅板彫金 白銀貴金属店  石材造型 新熊取谷石材  基礎、造園 百村工務店」