一誠園の碑、一誠神社石柱

軍事遺物
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陸軍病院跡(現はまゆう公園)の片隅に並んで建っている小碑。
戦争の拡大により昭和17年に病棟を増築したため、運動場がなくなり、北側崖下を整地し庭園を造った。患者の休養と精神修養の場を兼ねて庭園の名を一誠園、小祠を奉り一誠神社としたが、その際に建てられた石碑である。
元来北側の庭園にあったものだが、公園にする際、現在地に移されたのだと思う。
はまゆう公園はサッカー公園として多くの人に親しまれているが、陸軍病院があったことは忘れ去られている。わずかに、この碑と周囲の陸軍用地碑のみがその証拠であり、永久に保存されることを祈るのみである。
所在:はまゆう公園(横須賀市)


<一誠園の碑>
碑高74cm、幅47cm、厚さ18cm、台石10cm
(刻字)
碑表面:「一誠園 横須賀陸軍病院長窪田精四郎 (花押)」
碑裏面:「一誠園ノ由來  病院北側崖下一帯ハ從來雑草繁茂□ 埃堆積汚水潴留シ殆ト不顧ノ地ナリ シガ時恰モ支那事變勃發更ニ大東亜 戰爭トナリ入院患者激増曽ノ運動場 ニ新病棟増築シ院内狹隘トナリシ□ 之ガ活用ニ着眼主トシテ恢復期□□ ノ勞力ニ依リ清掃整地シ弓場休□□ 花壇遊歩道等ヲ設ケ茲ニ同地懸崖翠 巒ヲ含メ一誠園ト命名シ以テ身心錬 成ノ所タラシメタリ 窪田精四郎 識 昭和十七年十二月八日」

<一誠神社石柱>
碑高75cm、幅22cm、厚さ17cm
(刻字)
碑表面:「一誠神社」
碑左面:「昭和十七年十二月八日建之」