海防艦顕彰の碑(靖国神社)

軍事遺物(その他の地域)
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小艦ながら、海上護衛の主役として、大海広く活躍した海防艦とその乗組員を顕彰する碑。
海防艦のブロンズレプリカを中心の台座に据え、背後の壁には、1番艦の「占守」から「第204号海防艦」まで、189隻全ての艦名が刻されている。床には活躍した太平洋の大海原が描かれている。昭和55年5月5日建立。
所在:靖国神社(千代田区)

(刻字)
碑正面:
「護國海防艦」

説明板:
「 船団護衛と沿岸警備を主任務とする海防艦は、昭和15年6月竣工の「占守」を第一号艦として、さきの大東亜戦争終結までに未就役19隻を含め建造数189隻にのぼった。
 要目は全長約70メートル排水量約800トン乗員200余名、小艦ながら優秀な対潜対空兵器をもち 操縦性と航洋性の点においてもすぐれていた。
 乗組員延総数3万余、士官に商船学校出身者、学徒出身者、兵よりの昇進者多く、兵員中には17才前後の少年の姿もみられた。
 十分な訓練を受けるいとまなきまま、北は千島から南はシンガポールに至る広い海域で、不眠不休、日夜任務の遂行に当った。人員、兵器、物資の輸送を果しつつ、途上、潜水艦、航空機を撃沈撃墜する戦果もあげたが戦局の悪化に伴って被害艦続出し、85隻を失い、1万余の人びとが尊い生命を国に捧げた。
 ここに海防艦顕彰の碑を建て、戦没乗員の勇戦と労苦をしのび、併せてわが国海上輸送の宿命的重要性を後世に伝える資としたい。
昭和55年5月5日 海防艦顕彰会」