平和を祈る碑(こどもの国) |
軍事遺物 |
戻る |
こどもの国は東京陸軍兵器補給廠填薬所の跡地である。大戦末期に動員されていた神奈川高等女学校の学徒たちが、平和を祈念して平成8年3月28日に建立した。 碑高74p。幅95p、厚さ18p、台石高20p 所在:こどもの国(青葉区) (刻字) 碑正面: 「平和を祈る」 碑裏面: 「戦争のない世界を願って 「こどもの国」は第二次世界大戦中「東京陸軍兵器補給廠 田奈部隊」と呼ばれ、園内の森には高射砲や手りゅう弾などの砲弾を作る工場とたくさんの弾薬庫がありました。 戦争がはげしくなった一九四四年から一九四五年、神奈川高等女学校の学生であった私たちは、国の命令で勉強をやめ、この工場で砲弾を作る作業につきました。その砲弾が地球上のだれかを傷つけたのではないかと思うととても恐ろしい気持ちです。戦争を再び起こしてはなりません。この思いをこめて、女学生休憩所跡の丘に、平和を祈る碑を建てました。平和な世界のなかで、こどもたちがのびのびと育ちますように。 一九九六年三月二十八日 神奈川高等女学校(現、神奈川学園)本科二十九回、三十回卒 動員学徒 有志一同」 |