特別攻撃隊の頌碑(世田谷観音寺)

軍事遺物

世田谷観音は、昭和26年創建という新しい寺院であるが、境内には特攻観音堂が建てられているほか、特攻関係の慰霊碑も幾つか存在する特攻隊員の慰霊の地として知られている。
特攻観音堂の向って右手に設置されている石碑である。 内容は、靖国神社の遊就館に特攻関係の資料を納めたことを記したものであり、 特攻観音堂とは直接の関係はない。昭和62年9月23日に除幕された。
所在:世田谷観音寺(世田谷区)

(刻字)
碑正面:
「特別攻撃隊の頌
 わが国が存亡をかけた大東亜戦争においては、開戦当初から生還を期すことのない特攻作戦が決行された。
 弱冠十七、八歳から三十歳代までの勇士が、肉親への愛着を断ち切り洋々たるべき人生を捨てて、空に、海に、陸に、決然として肉弾攻撃を敢行し、偉大なる戦果を挙げ、ことごとく散華された。その数およそ六千柱、壮烈無比なこの攻撃は敵の心胆を寒からしめ、国民はひとしくその純忠に感涙した。
 特別攻撃隊の戦闘は、真に至高至純の愛国心の発露として国民の胸奥に生き続け、また世界の人人に強い感銘を与え、わが国永遠の平和と発展の礎となっている。
 ここに心から愛惜の情をこめて特別攻撃隊の諸資料をこの遊就館に納め、その精神を偉業とを後世に伝える。
 昭和六十年十二月八日  特別攻撃隊慰霊顕彰会 会長 竹田恒徳
(英文)」
碑裏面:
「設計 字配 田畑一作  碑文 石碑 株式会社日本美術工芸社
昭和六十二年九月二十三日 除幕」