平和塔(亀岡八幡宮)

軍事遺物

昭和3年に昭和天皇の即位を記念して、在郷軍人会逗子分会によって建立された御大典の記念碑である。当初は、日露戦争の旅順攻撃で用いられた砲弾が載せられており、周囲の飾石も旅順から持ってきた石が使われていた。これらは、逗子に居住されていた釜屋陸軍中所からの寄贈であり、碑文も同中将のものである。
現在は、「平和塔」と刻まれた円柱の石碑が台座の上に建てられており、背面には「惣氏子」と刻まれている。戦後に平和塔に転換されたものと推測している。
円柱石碑と台座の間には自然石が積まれており「昭和参年秋 御大典記念 海軍中将釜屋忠道書」と書かれた板碑が取付けられている。 この自然石が旅順の石ではないだろうか。また、台座には方形の銘板が付けられていた跡がある。
所在:亀岡八幡宮(逗子市)