蒋公頌徳碑(伊勢山皇大神宮) |
軍事遺物 |
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太平洋戦争後の日本について、以徳報怨を以って対応してくれた蒋介石氏を顕彰し、かつその遺徳を後世に伝えるために、生誕100年に当たって建立された。 碑は黒御影製、鏡面に磨きあげられており、「以徳報怨」と「蒋公頌徳碑」の文字が刻まれている。右手壁面には由緒を記した黒御影石の石板が嵌め込まれ、その板面上部には蒋公のブロンズ製レリーフが取り付けられ、その遺徳を偲んでいる。 所在:伊勢山皇大神宮(横浜市西区) (刻字) 正面: 「以徳報怨 蒋公頌徳碑」 (由緒碑) 「由 緒 蒋介石氏は明治貮拾年中國浙江省に生れ 日本陸軍振武學校に學び 高田の聯隊に勤 務中 孫文先生の辛亥革命が起り 急遽歸國してこれに參畫し 中華民國の平定と確立 に努力され 中國の最高指導者となられました 昭和六年以来日本とは不望の干戈を交えることとなりましたが 同貮拾年終戰となるや 逸早く「以徳報怨」(怨に報いるに徳を以ってせよの意)の布告を出され 自らそれを 實行なさいました それは 我が國の天皇制を擁護し 國體の護持に努めてくれました 我が國の分割占領に反對し 分断國家となることを防いでくれました 厖大なる賠償金を免除してくれました 中國にあった我が國の将兵や在留同胞の安全と迅速なる歸還に盡力してくれ ました かくて今日の日本が存在し發展がある譯でありますがこれらの恩顧 は 私たち日本國民にとって終生且永遠に忘れることは出来ません 殊に氏の 「以徳報怨」の思想は中國の儒學思想に基くものであり 東洋道徳の根幹となる ものでありますが これを實践した氏の遺徳は我々日本人がたたうべき道徳の鑑であり 子孫への教訓ともすべきものであります 折しも 蒋公生誕百年に當り ここに縣民有志の御協力を戴き 蒋公が守護なさいまし た 天皇の御先祖を奉祀する伊勢山の地に 第五代宮司龍山庸道氏の御好意を得て頌 徳碑を建立 以って蒋公の遺徳を顕彰し 且は報恩の志を永く後世に傳えんとするもの であります 神奈川県日華親善協會理事長 聖心女子大學名譽教授 助野健太郎 撰」 | |