平和資料館「せたがや未来の平和館」(世田谷公園)

軍事遺物

平成27年8月15日、世田谷公園内に開設された区立の平和資料館で、太平洋戦争に関係する資料の展示を通して、その体験や記憶を後世に伝え、未来にわたり平和活動を続けていくことを目的としている。愛称は、せたがや未来の平和館。玉川小学校内にあった平和資料室が前身。
展示内容は、大戦中の区民の生活に関わる各種実物資料やパネル展示を中心に沖縄戦、原爆、区内にあった軍事施設、区の平和活動への取り組みなどが紹介されている。
一階平屋建ての簡易な建物で規模も小さいが内容は充実している。
⇒施設のHP
所在:(世田谷公園:世田谷区)

平和資料館の建物。南北に細長い公園の北半分。野球場とプールの間にある。

常設展示室
大きな矩形の部屋を仕切りで4つに区切り、テーマ別に整然と展示されている。

軍装品の展示
ショーケースには陸海軍の軍服や靴、鉄兜、ゲートルなどが展示されている。

代用品の展示
大戦中は物資不足のため、あらゆるものの代用品が生まれた。金属の代用として陶器が用いられた。兵器では地雷や手りゅう弾、日用品では行火や分銅、アイロンなどが陶製になった。

空襲対策の展示
戦争中の市民生活においては空襲対策が一番の苦労であったろう。焼夷弾や防空監視、防空壕に関する資料も多い。写真は、防空壕の構築要領である。

子供達の生活の展示
戦争中の子供達の生活について、学校教育から家庭の遊びまで豊富な実物資料が揃う。写真は、当時の積木や絵本であるが戦意昂揚を目的とした物が多い。

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