明治2年6月に創建された「招魂社」を前身とし、明治12年、「國神社」と改められ別格官幣社に列せられた。
国家のために尊い命を捧げられた人々の御霊を慰め、その事績を永く後世に伝える事を目的に創建された。
祭神は、明治維新前後以来の殉国者であり、戊辰戦争から函館戦争までの戦死者を祀ったのを起源にして、その後の内外戦役において、国家防衛のために尊い生命を捧げられた英霊246万6千余柱を祀っている。
その中には軍人ばかりでなく、軍属・文官・民間の方々や日本人として戦った台湾、朝鮮半島の方々なども数多く含まれている。
境内には、付属施設として、明治15年に開館した遊就館(御祭神の遺徳を尊び、また古来の武具などを展示する施設)と遊就館の付属施設として昭和9年に開館した国防館(国民への軍事知識普及を目的として施設)が設置されていた。
太平洋戦争期には戦争遂行の精神的支柱としての役割を担っていたと考えられる。
所在:東京都千代田区