本部庁舎のある田ノ浦と補給部のある行基間の丘陵を東西に掘り込んでいる。北は比与宇隧道内に4箇所開口部が設けられている。隧道内には引込線が通っていたことから、隧道内で地下倉庫から直接荷役をしていた思われる。
4m×3m断面の通路を奥深く縦横に掘り込んだ部分が倉庫エリア。田ノ浦側に面し、部屋や細い通路が入り組み開口部が多く設けられている部分は軍需部の防空壕エリアと推測される。倉庫エリアは防空壕エリアと比べ地盤が1m程度低くなっている。
また、このエリアは、大小の多くの部屋があり、レンガやコンクリート巻きたての部屋もあることから、軍需部の本部施設も疎開していたもの推測できる。
補給部側K、Lの区画は補給部の防空壕エリアと推測される。
倉庫には主に糧食や被服が格納されていたようだ。