横廠造兵部の疎開拡張工場である深澤分校場へ勤務する女子動員学徒や女子挺身隊などの宿舎である。深澤分工場が昭和18年10月開場であるため、この寄宿舎も同時期に建設されたものと思われる。
宿舎は木造平屋が5棟並び、収容人員は500名(別資料では250名)である。付属施設として事務所、烹炊所、浴場、病舎各1棟が建てられていた。寄宿舎入口は事務所と第一寮の間に車道に面して造られていた。
(現状)
現在敷地の大部分は駐車場と深沢高校のグランドとになっている。土地もかなり改変されているようだ。
寄宿舎があったことを偲ばせる遺構は、なにも残っていないものと思われる。
深沢高校グランド
道路から深沢高校を望む
高校と車道の間の駐車場