三浦半島には日中戦争から太平洋戦争にかけて増大した徴用工や挺身隊、学徒隊員などを収容するための工員寄宿舎が数多く建てられました。
谷戸田寄宿舎は京急六浦駅の西に昭和18年に建てられたもので、木造2階建ての宿舎が3棟、平屋建て宿舎1棟で収容人員は約400人。他の寄宿舎同様、このほかに浴場、烹炊場、倉庫、舎宅があった。
現在、宿舎のあった場所には、六浦荘団地の高層アパートが同じように2棟建っています。
なお、京急逗子線は昭和5年に開業しました(当時は湘南電機鉄道)が、六浦駅は、昭和24年の開業です。昭和18年に、池子弾薬庫用として現在の駅より西500mのあたりに六浦荘仮駅という海軍関係者専用の駅が設けられましたが、戦争中に廃止されたようです。
米軍撮影の空中写真(昭和22年撮影)
現在
六浦荘団地
烹炊場のあったあたり